
| 衣類や玩具、家電のように、自動車も「中国製」が当たり前となるだろう |
【この記事の3点まとめ】
- 中国市場が世界の3割以上を支配: 2025年の世界販売台数9,647万台のうち、中国は3,435万台(シェア35.6%)を販売して過去最高を記録
- 世界トップ10に中国3社がランクイン: 5位にBYD、7位に吉利(Geely)、10位に奇瑞(Chery)が入り日米欧の既存メーカーを猛追
- 輸出も大幅増、世界一を堅持: 年間832万台(30%増)を輸出し、3年連続で世界最大の自動車輸出国の座をキープ
世界の3台に1台が「中国製」。驚異のシェア拡大
2025年、世界の自動車市場は5%の成長を見せていますが、中国の自動車業界における成長スピードはその遥か上を行ったことが明らかに。
まず中国乗用車協会(CPCA)が発表したデータによると2025年の世界新車販売台数は9,647万台 。
そのうち中国での販売台数は3,435万台(前年比9%増)に達し、世界シェアはなんと35.6%という驚異的な数字であったことがわかっています。
2019年には29%だったシェアが、わずか6年でここまで拡大したことは自動車100年の歴史の中でも異例の事態であり、数年前には日米欧の自動車メーカーが「鼻で笑っていた」中国の自動車メーカーによる支配構図の到来を予感させるまでとなっているわけですね。※中国車が1/3を占めるのは2030年になるだろうとわずか数年前に予測されていた
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2025年 世界自動車メーカー・シェアランキング
最新のランキングでは、中国メーカーの台頭がより鮮明になっており・・・。
| 順位 | メーカー(グループ) | 世界シェア |
| 1 | トヨタ | 10.8% |
| 2 | フォルクスワーゲン (VW) | 8.9% |
| 3 | ヒョンデ・キア | 7.4% |
| 4 | ステランティス | 5.5% |
| 5 | BYD (中国) | 5.4% |
| 6 | ルノー・日産 | 5.4% |
| 7 | 吉利 (Geely / 中国) | 4.6% |
| 8 | GM | 4.6% |
| 9 | フォード | 4.4% |
| 10 | 奇瑞 (Chery / 中国) | 3.7% |
トヨタやVW、ヒョンデが依然としてトップ3を守る一方、BYDがステランティスに迫る5位へと浮上 。
さらに吉利が8位、奇瑞が10位に食い込むなど、トップ10の顔ぶれが劇的に変化しているのが直近の状況です。
輸出台数は800万台突破。「EV輸出」が成長を牽引
国内販売だけでなく、中国車の「海外進出」も加速しており・・・ 。
- 輸出台数: 832万台(前年比30%増)で、3年連続世界一
- 新エネルギー車(NEV): 343万台を輸出し、前年比70%増と爆発的に成長
- 主な輸出先: 最大の輸出先はメキシコ 。さらに中東、中南米、欧州でのシェアも拡大中
特筆すべきは輸出価格の下落であり、平均輸出価格は1万6,000ドル(約240万円)まで低下していますが、これはテスラの輸出シェア低下と、中国メーカーがより安価で競争力のあるモデルを大量に供給し始めたことが要因だと結論付けられています 。
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中国車の輸出が2025年に30%成長し832万台を突破、低価格を武器に世界制覇へ
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結論:2026年は「中国車」との共存・対決の年に
これまで「安かろう悪かろう」と言われてきた中国車ではあるものの、2025年のデータはその認識が過去のものであることを証明しています。
圧倒的な生産規模とEVシフトへの速さは、もはや無視できないレベルにまで達しており、とくにBYDや吉利といったメーカーは「単なる安売り」ではなく、高い技術力とデザイン性で世界市場を席巻しつつあるのもまた事実。
2026年、日本を含む世界の自動車メーカーは、この強力なライバルとどう戦い、あるいはどう協力していくのか。
その戦略が、今後のブランドの生死を分けることになりそうです。
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関連知識:なぜメキシコが最大の輸出先なのか?
中国メーカーにとって、メキシコは北米市場(アメリカ・カナダ)への重要な「玄関口」となっています 。
メキシコ国内での需要が高いだけでなく、現地で生産・組み立てを行うことで北米自由貿易協定の枠組みを活用し、関税を抑えて北米全域へ展開する戦略の一環として位置づけられ、いわば「アメリカ攻略のための前線基地」というわけですね。
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参照:CarNewsChina
















