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【まさかの57%減益】メルセデス・ベンツといえど逆風には逆らえず。中国市場での激しい競争や関税の影響を受けるも「回復のための積極戦略」が示される

メルセデス・ベンツ

| 中国の逆風を跳ね返す「40車種投入」の衝撃。140周年に挑む王者の戦略とは |

メルセデス・ベンツが発表した2025年度の決算では、中国市場での激しい競争や関税、為替の影響を受け、税金控除前利益(EBIT)が前年比57%減の58億ユーロ(約9800奥円)となったことが明らかに。

その一方、35億ユーロ(約5,600億円)規模のコスト削減を断行したこと、そして今後の戦略を前面に押し出して「希望を感じさせる」発表内容となっています。

本記事の要約

  • 2025年度売上高は1,322億ユーロ。中国の苦戦をコスト削減でカバー
  • 2027年までに40車種以上の新型車を投入する「過去最大の製品展開」が加速
  • 新型Sクラスには、中国・米国を皮切りに「ドア・トゥ・ドア」の高度運転支援を搭載
  • 生産コスト10%削減を目指し、AI活用や製造工程の抜本的見直しを断行
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Image:Mercedes-Benz

苦境をチャンスに変える「ネクスト・レベル・パフォーマンス」

2025年のメルセデス・ベンツ・グループはまさに激動の1年で、グループ全体の売上高は前年比9.2%減の1,322億ユーロとなりましたが、特筆すべきは「徹底した効率化」。

「ネクスト・レベル・パフォーマンス」と名付けられたプログラムにより、材料費や生産コスト、販売管理費を大幅にカット。

特に乗用車部門では35億ユーロ以上のコスト削減を達成し、フリーキャッシュフロー54億ユーロ(約8,600億円)という堅実な数字を叩き出しています。

なお、成長基調にあった企業の「あるある」として、売上高の減少(マイナス9.2%)に比較して利益の落ち込み(マイナス57%)が大きく、これは成長過程にてついてしまった「贅肉」を意味するのかもしれません。

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140年目の革新「MB.OS」と新型Sクラスの衝撃

メルセデス・ベンツの反撃の狼煙は、技術の集大成である「Sクラス」の大幅アップデートに現れており・・・。

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1. 脳脳を持つクルマ「MB.OS」

自社開発のオペレーティングシステム「MB.OS」をSクラスに全面導入し、スーパーコンピューターを搭載することで、車両全体が常に最新の状態にアップデートされています。

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Image:Mercedes-Benz

2. 進化した運転支援「MB.DRIVE ASSIST PRO」

中国で先行導入され、2026年後半には米国でも展開される「ポイント・トゥ・ポイント(ドア・トゥ・ドア)」支援システム。

目的地を設定するだけで市街地から高速道路までを一貫してサポートする、世界最高水準の知能を手に入れることに。

3. パワートレインの強化

電動化を推進しつつも、顧客の熱烈な要望に応え、新型V8エンジンを含むパワートレインの大幅な刷新も行われています。

そしてもちろん、これらは今後発表されるメルセデス・ベンツ各モデルへと(部分的に)フィードバックされ、製品ラインアップ全体の魅力を底上げしてゆくこととなるわけですね。

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Image:Mercedes-Benz

経営指標と将来予測:メルセデス・ベンツ2025決算まとめ

2025年度の主要な数字と、2026年の強気な見通しを表にまとめると以下の通り。

項目2025年度実績2026年度見通し
グループ売上高1,322億ユーロ9.2%減2025年と同等
グループEBIT(利払前税引前利益)82億ユーロ(調整後、マイナス57%)大幅増益(投資がまだ回収できない段階のため)
乗用車部門 売上高営業利益率(RoS)5.0%3~5%(投資継続のため)
xEV(電動車)販売比率20.5%21~23%へ上昇
研究開発(R&D)費86億ユーロ大幅に減少予定(投資ピーク越え)

中期的な「マージン・アンビション」

メルセデス・ベンツは、中期的に乗用車部門で「8〜10%」の営業利益率を取り戻す計画をもっており、この達成のためにトップエンド車両(高級モデル)の販売比率を15%以上引き上げ、xEV(電動車)シェアを倍増させることを目指すことについても言及しています。

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なぜメルセデス・ベンツは「強気」なのか?

世界的なEV市場の減速や中国メーカーの台頭により、欧州メーカーは防戦一方に見える昨今ではありますが、しかし、メルセデス・ベンツは明確な差別化を図っており・・・。。

  • 新型CLAの成功: 「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2026」を受賞した新型CLAは2026年後半までオーダーが埋まるほどの人気
  • 生産拠点の最適化: 2026年にメキシコのCOMPAS工場での生産を終了し、ドイツ(90万台規模)とハンガリー(40万台規模)へ集約。AIを導入し、1台あたりの生産コストを2027年までに10%削減する計画
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結論

「自動車の父」カール・ベンツが特許を取得して140年。メルセデス・ベンツは今、創業以来のピンチを最大のチャンスに変えようとしています。

短期的な利益を削ってでも次世代技術(MB.OSや新プラットフォーム)への投資を2025年にピークアウトさせ、2026年からは収穫期に入る――。オラ・ケレニウス会長が率いるこの「明確なゲームプラン」が、再び世界を驚かせることが期待されている、というのがいまのメルセデス・ベンツです。

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