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フェラーリは2026年年内に「4つ」のニューモデルを発表予定。今後も「多くの車種で少ない生産台数」を追求、ルーチェ以外の「残る3つ」は?

フェラーリ

| フェラーリの計画にはあまりにも謎が多い |

ニューモデルが「発売」なのか「発表」なのかも謎である

2026年、跳ね馬の歴史がついに未知の領域へと足を踏み入れることとなり、フェラーリはブランド初となる完全電気自動車(EV)「Luce(ルーチェ)」を筆頭とし、今年だけで4つの新型モデルをデビューさせる計画を持っています。

本記事の要約

  • フェラーリ初のEV「Luce(ルーチェ)」が2026年5月25日に世界初公開
  • ルーチェを含め、2026年中に合計4つの新型モデルがデビュー予定
  • 2025年度は売上高71億ユーロ超、営業利益12%増と驚異的な成長を記録
  • 2030年までに「EV 20% / ハイブリッド 40% / 内燃機関 40%」の構成を目指す
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5月25日解禁:フェラーリ初のEV「Luce(ルーチェ)」とは?

まず「ニューモデル」の筆頭がフェラーリ初のEV、「ルーチェ」。

「これまで私たちが作ってきたものとは、あらゆる意味で全く異なる」とベネデット・ビーニャCEO自らが断言するのがこのルーチェであり、電気自動車市場の需要が世界的に鈍化する中でもフェラーリの姿勢は揺らぐことはなく、彼らが作るのは単なる「電気で動くクルマ」ではなく、「フェラーリであること」を第一に追求したスポーツカー。

すでに公開されたインテリア関連情報では、デジタルとクラフトマンシップが融合した新たなデザインの傑作になると期待されており、エクステリアの公開が待たれるところでもありますね。

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Image:Ferrari

完全に予想外の出た。フェラーリが初のEVの名称を「ルーチェ(LUCE)」に決定、マーク・ニューソン、ジョナサン・アイブとのコラボによる内装を公開
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2026年に登場する「4つの新星」

フェラーリは少数のモデルを大量に売るのではなく、「限定的なボリュームで多くのモデルを展開する」という独自の生産マニフェストを掲げていますが(希少性を維持するため)、現時点では2026年に発表される「ルーチェ以外の3モデル」の内訳は公式には伏せられたまま。

さらにはここでフェラーリが指す「4モデル」にワンオフモデルが含まれるのかどうかも謎のままです(今回の談話は投資家向けのコメントとして語られているので、経営的インパクトの大きくないワンオフは”除外”されているものと思われる)。

参考までに、「2026年に生産開始されるモデル」だと、すでに製造が始まっているものを含めると「849テスタロッサ」「849テスタロッサ スパイダー」「296スペチアーレ」「296スペチアーレA」「アマルフィ」「ルーチェ」が存在し、発表を控えていると考えられるのは以下のモデルです。

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フェラーリ アマルフィの「イメージカラー」、ヴェルデ・コスティエラを見てきた。ナンバープレートの位置が「超ナイス」【動画】
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2026年デビュー予測ラインナップ

モデル名(予測含む)区分特徴
Luce (ルーチェ)完全電気自動車 (BEV)5月25日発表。ブランド初の100%電気駆動ハイパースポーツ。今回の「4車種」に含まれる
296GTB後継モデルスポーツカー296GTBはすでに受注が終了、後継モデルを発表せねば今後の売上を確保できない
296GTS後継モデルスポーツカー同上。296GTB後継モデルと合わせて「1車種」のカウントなのかどうかはわからない
イコーナ第4弾限定常々話題にのぼってきたコレクター向け限定シリーズ
F80 スパイダー限定もちろんF80にもオープンモデルが追加されることになると思われるが、それが2026年かどうかはわからない
12チリンドリ 派生限定伝統のV12エンジンを積む最新フラッグシップの特別仕様
12チリンドリ スパイダー 派生限定伝統のV12エンジンを積む最新フラッグシップの特別仕様。上と合わせて「1車種としてカウントされるのか、別カウントなのかはわからない
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まだ使用されていない商標は?

参考までに、フェラーリが出願あるいは登録し、未だ使用されていない商標は以下の通り。

  • F80アペルタ
  • ドレイク(Drake)
  • ドレイクA」
  • ラ・ロッサ
  • ラ・ロッサA
  • 296ムジェロ
  • 296ムジェロ・スパイダー
  • モンテカルロ
  • モンテカルロ・スパイダー
  • ミラノ
  • ミラノ・スパイダー
  • ドルチェヴィータ
  • 500テスタロッサ
  • ヴェルトゥム
  • HC25
  • CZ26
  • PB24
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経営と市場戦略:2030年に向けた「黄金比率」

2025年度の決算報告によると、フェラーリは売上高71億4,600万ユーロ(前年比7%増)、純利益16億ユーロという記録的な数字を達成し、この盤石な財務基盤を背景に、彼らは2030年に向けたパワートレイン戦略を以下のように定義しています。

【V12 / V8は生き残る】フェラーリがEV計画を「後退」させた理由とは:2030年までに内燃機関・HV・EVを4:4:2の比率へ、内燃機関の比率は20%から40%へと「大幅引き上げ」
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  • 電動化の現実的アプローチ: 当初の計画よりEV比率を調整し、20%をBEVに
  • ハイブリッドの主流化: 全ラインナップの40%を占める中核に。
  • 内燃機関(ICE)の保護: 熱狂的なファンのため、残りの40%で伝統のエンジン音を維持。

「ルーチェは、それを望まない顧客に無理に売るためのクルマではない。真のスポーツカー体験を電気で味わいたいと願う、本物の愛好家のために提供される。」

フェラーリCEO ベネデット・ヴィーニャ

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Image:Ferrari

結論

フェラーリにとって2026年は新型車ラッシュの年にとどまらず、V12エンジンの咆哮を守りつつ、EVという新たな「楽器」を手に入れるための「ブランド再定義の年」。

5月にヴェールを脱ぐ「ルーチェ」が、音のない世界でどのような「フェラーリ・マジック」を見せてくれるのか。そして、残り3つの新型車がどのようにぼくらの想像を裏切ってくれるのか。跳ね馬の進撃から一秒たりとも目が離せないといった状況です。

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参照:Reuters

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