
Image:東風日産乗用車公司
| 中国で展開するNシリーズ第三弾、そして初のミニバンである |
中国と日本とは「クルマの好みが一部近く」、よってこのNX8も受け入れられそう
中国における日産と東風汽車集団股份有限公司との合弁会社、東風日産(Dongfeng Nissan)が新型電動SUV「NX8」を発売。
このモデルは、日産の中国向け次世代ラインナップ「Nシリーズ」の(N6、N7に続く)第3弾であり、中国市場で主流となっている「BEV(電気自動車)」と「REEV(レンジエクステンダー型EV)」の両方をラインナップしているのが大きな特徴です。
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東風日産 新型「NX8」の主なポイント
1. 2つのパワートレインを展開
- BEV(電気自動車): 1回の充電で最大650km(CLTCモード)の航続距離を実現。800V高電圧プラットフォームを採用し、6分間の充電で約300kmの走行が可能な超急速充電に対応
- REEV(レンジエクステンダー): 発電専用の1.5Lエンジンを搭載。モーター駆動のみで310km、ガソリン併用での総合航続距離は最大1,450kmに達し、長距離ドライブの不安を解消

Image:東風日産乗用車公司
2. 「すべての席がメインシート」
「あらゆる家族にとって理想的なSUV」をコンセプトに、快適性が極限まで高められ・・・。
- AIゼログラビティシート2.0: 25個のマッサージ用エアバッグを内蔵し、極上の座り心地を提供
- 後席リクライニング: 電動リクライニングや通気・加熱・マッサージ機能を備え、後席の快適性を重視
- 双方向車載冷蔵庫: -6度から55度まで設定可能
この「快適性」は中国市場では非常に重要視されるもので・・・。

Image:東風日産乗用車公司
広いグラスエリアも同様。
つまりこのNX8は「日産」の名を冠しながらも他の国や地域で販売される日産車とは異なる考え方で作られた、「中国市場特化型」EVということに。

Image:東風日産乗用車公司
3. 中国最先端のテクノロジーを搭載
- Nissan OS 2.0: 中国ユーザー向けに最適化された最新OS。15.6インチの大型ディスプレイを2枚配置した先進的なインフォテインメントシステムを構築
- Qualcomm Snapdragon 8295P: 車載用トップクラスのチップを採用し、滑らかな操作感と高度なAIアシスタントを実現
- Momenta製ADAS: 中国の自動運転スタートアップ・Momenta社と連携した先進の運転支援システムを搭載
東風日産乗用車公司 NX8の発売価格と市場の反応
販売価格は、中国市場での競争力を意識した非常に戦略的な設定となっており・・・。
| パワートレイン | 価格帯(人民元) | 日本円換算(目安) |
| 全体価格 | 15万9,900元 〜 20万9,900元 | 約371万円 〜 487万円 |
| 期間限定価格 | 14万9,900元 〜 | 約348万円 〜 |

Image:NISSAN
実際のところ発売直後の反響は凄まじく、発表からわずか30分で8,423台の予約注文を記録したのだそう。
これは、既存の合弁メーカーが中国現地の新興EVブランド(Li AutoやXpengなど)に対して、価格と技術の両面で真っ向から反撃を開始したこと、そして反撃「できた」ことを示しています。
そしてこの価格の実現を可能にしたのは「中国の助けを得て開発したからこそ」であり、こういった傾向は日産だけではなくトヨタ、フォルクスワーゲン、アウディでもまた同様。
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つまるところ、いま中国で「売ろう」となると、中国の助けが必要であり、そして「価格」以外にも中国市場の好みを反映させようとなるとやはり中国企業に頼らざるを得ないのかもしれません(画像を見るに、テールランプには絵文字が表示できるようで、この考え方は既存自動車メーカーではなかなか出てこない。消費者に受けるところ、お金をかけるところがほか市場とは全く異なる)。

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参照:東風日産乗用車公司, NISSAN











