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新型「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」はF1開発ドライバーも太鼓判?「EV嫌いのためのEV」へと同社CEOとともに試乗、激しいドリフトを披露する【動画】

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペのプロトタイプ、そして開発ドライバーにメルセデス・ベンツCEO

Image:Mercedes-Benz

| メルセデス・ベンツは「自動車を発明した」という立場と責任から「EVに対する認識」を変革しようとしている |

「伝わる」かどうかはわからないが、何もしなければ「伝わらない」

ここ最近活発になっているのがメルセデスAMGが発表を控える、フル電動バージョンの「次世代MAG GT 4ドアクーペ」に関する動き。

同社の歴史において最も野心的とも言われるプロジェクトでもありますが、そのを完遂が近づいており、5月19日のワールドプレミアを目前に控え、新型「電動メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」の最終テスト動画が公式として公開されています。

メルセデスAMGが開発中の新型4ドアEV(プロトタイプ、サイド)
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この記事の要約(ポイント解説)

  • 世界初公開間近: 2026年5月19日のプレミアを前にしてカモフラージュ姿のテスト車両が公開
  • F1仕込みのテスト: F1アカデミー王者ドリアン・ピン氏がプロの視点で「レーシングドライバー承認」を判定
  • 新時代の心臓: 新開発「AMG.EA」プラットフォームと超高出力な「アクシャルフラックスモーター」を初採用
  • 操る歓びの継承: 「AMG RACE ENGINEER」ユニットによりEVでも緻密なトラクション制御と俊敏性を実現
新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペのプロトタイプの走行画像

Image:Mercedes-Benz


メルセデスAMGの頂点へ。新型GT 4ドアクーペは「本物のスポーツカー」か?

今回、ステアリングを握ったのはメルセデス・ベンツCEOのオラ・ケレニウス氏・・・ではなく、F1アカデミー2025年チャンピオンであり、メルセデスAMG PETRONAS F1チームの開発ドライバーも務めるドリアン・ピン氏。

助手席にCEOを乗せ(緊張するだろうな)、サーキットで限界走行を試みる彼女の姿は、この新型車が「速いセダン」にとどまらず、サーキットでの戦闘力を追求した「本物のAMG」であることを物語っています。

新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペのプロトタイプ、そして開発ドライバー

Image:Mercedes-Benz


新プラットフォーム「AMG.EA」と革新のモーター技術

新型GT 4ドアクーペは、既存のEVの延長線上にあるクルマではなく、AMG専用にゼロから設計された電動アーキテクチャ「AMG.EA」を初採用したブランニューモデル。

このモデルの核心は、「アクシャルフラックスモーター(軸方向磁束モーター)」にあり、これは従来のモーターに比べ、圧倒的に軽量・コンパクトでありながら、凄まじいトルク密度を誇るというスグレモノ。

開発を行ったのはYASA(ヤサ)社ですが、メルセデス・ベンツは数年前にこのYASA社を参加に収めており、それだけ先見の明があったということなのかもしれませんね(ランボルギーニ、フェラーリ、ケーニグセグにもエレクトリックモーターを供給している)。

もちろんこのエレクトリックモーターはAMGの電動化パフォーマンスを次のステージへと押し上げることとなり、シミュレーターでの検証から実走へと移ったテストでは、その俊敏性、そして何度でも(高負荷下においても)繰り返せる安定した高パフォーマンス(リピータブル・パフォーマンス)が重点的に確認されています。

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新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ:車種概要

新型AMG GT 4ドアクーペはエンジニアリングとエモーションの融合を目指しているとされ、以下のような特徴そしてスペックが予想され・・・。

注目すべき3つのポイント

  1. AMG.EAアーキテクチャ: 低重心と高剛性を両立。スポーツ走行に特化した専用パッケージング
  2. AMG RACE ENGINEER コントロールユニット: 俊敏性とトラクションを即座に最適化。ドライバーの意図をダイレクトに路面へ伝える
  3. 革新的デザイン: カモフラージュ越しにも分かる、低くワイドなスタンスと、伝統的なGTのシルエットを継承した流麗なフォルム

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予測スペック表

詳細内容
プラットフォームAMG.EA (電動専用アーキテクチャ)
モーター形式次世代アクシャルフラックスモーター(YASA製)
制御システムAMG RACE ENGINEER (アジリティ・トラクション制御)
世界初公開日2026年5月19日
ターゲット性能F1由来の冷却・電力制御によるサーキット連続走行性能
新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペのプロトタイプの走行画像(ドリフト)

Image:Mercedes-Benz


市場でのポジショニングと「140年の革新」

2026年はメルセデス・ベンツにとって特別な年で、というのもカール・ベンツが最初の自動車の特許を取得してから「140周年」という節目にあるから。

この記念すべき年に登場するAMG GT 4ドアクーペは、ポルシェ・タイカンやロータス・エメヤといったハイエンドEVスポーツがひしめく市場において、「最もドライバーフォーカスされた一台」としての地位を狙っており、新型SクラスやCLAの電動化が進む中において、このAMG GT 4ドアクーペは「AMGの魂(ソウル)」を象徴するフラッグシップとなることが期待されています。

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140年前の情熱が「現代のEV」に宿る瞬間

メルセデス・ベンツは現在、世界140箇所を巡る「140 Years. 140 Places」という壮大な旅を敢行していますが、6大陸を横断するこのプロジェクトは歴史の回顧にとどまらず、過去の革新がいかにして現代のインテリジェントなEVへと繋がっているかを証明するもの。

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かつてガソリンエンジンで世界を変えたブランドが、今、高出力エレクトリックモーターとソフトウェア制御によって「走りの歓び」を再定義しようとしており、ドリアン・ピン氏のようなトップレーサーをも納得させる新型メルセデスANG GT 4ドアクーペの「音のない魂の咆哮」は、ぼくらの想像を遥かに超えるものになるかもしれません。


5月19日、AMGの歴史が塗り替えられる

ドリアン・ピン氏の厳しい眼差しをクリアし、「レーシングドライバーの承認」を得た新型メルセデスAMG GT 4ドアクーペ。オラ・ケレニウスCEOが助手席で見守ったその走りは、もはや「エンジンがないこと」を欠点と感じさせないレベルに達しているはずです。

電動化されてもなお、AMGが提供するのは「家に帰ってきたような安心感(Welcome home)」と、魂を揺さぶるパフォーマンスだといい、5月19日の世界初公開、その全貌が明かされる瞬間を、世界中のファンが息を呑んで待っている、というのが今の状況だと思います。

F1開発ドライバーがメルセデス・ベンツCEOを乗せて爆走する動画はこちら

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参照:Mercedes-Benz

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