
他社オーナーを魅了、予約激増で三菱のフラッグシップが果たす復活劇の全貌
ランドクルーザーにとって「これ以上ない」ライバルの出現
三菱自動車(Mitsubishi)の歴史を語る上で欠かすことのできない伝説のクロスカントリーSUV「パジェロ(Pajero)」。
長年復活が望まれていたこの名車が”ついに”新世代モデルとして帰ってきたのはご存知のとおりかと思いますが、日本では2026年10月1日に先行予約が開始されると同月28日時点で約5,500台の受注を記録しており、2027年3月末までの年度販売目標を発売前に早くも更新するなど絶好のスタートを切っています。
さらに興味深いのは、購入者の内訳や選択されているグレードの傾向で、かつてのファンだけでなく他社オーナーをも魅了する新型パジェロのヒットの理由、そしてその技術的背景についても見てみましょう。

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この記事の要約
- 三菱自動車の看板モデル「パジェロ」が復活を遂げ、2026年12月17日の日本発売を前に約5,500台の先行予約を獲得し年度目標を突破
- 予約購入者の約8割が他社ブランドからの乗り換えだとされ、過去のパジェロ・三菱車オーナーの呼び戻しにも成功
- 最上級グレード「スーパーエクシード(7,950,800円)」が受注の約7割を占め、上質なラグジュアリーSUVとしての評価を獲得
三菱 新型パジェロの概要
新型パジェロは、他社からのOEM供給(バッジエンジニアリング)に頼るのではなく、三菱自らがピックアップトラック「トライトン」と共通の頑丈なラダーフレーム・プラットフォームをベースに自社開発した本格クロスカントリーSUV。
2026年12月17日の日本国内正式発売を前に、10月時点で早くも5,500台を超える予約を獲得し、海外メディアなどの報道によると、購入者の約80%(約8割)が他社メーカーの車からの乗り換え(コンクエスト)であることが判明しており、トヨタ・ランドクルーザーをはじめとするオフローダー系SUVや一般的なクロスオーバー、さらには大型ミニバンからの乗り換え層を幅広く取り込んでおり、過去にパジェロを所有していた元オーナーやその子どもなど、パジェロに乗っていた世代の呼び戻しにも成功している、と報じられています。

特徴・スペック・デザイン
新型パジェロのラインナップは「GLS」「GSR」「エクシード」「スーパーエクシード」の全4グレード。
その中で最も注目すべきは、全体の約70%の受注を集めているのが最上級モデル「スーパーエクシード(Super Exceed:7,950,800円)」だということで、スーパーエクシードは、本格オフローダーとしての悪路走破性と高級セダン顔負けの贅沢な装備を高次元で両立したグレードであり、セミアニリン本革シート、20インチアルミホイール、12スピーカーのYamaha製プレミアムサウンドシステム、フロントベンチレーションシート、1・2列目シートヒーターなどを標準装備しています。

新型パジェロの主要スペックおよび概要は以下の通り。
| 項目 | 詳細・スペック |
| ベース構造 | 本格ラダーフレーム構造(トライトン共有プラットフォーム) |
| 駆動方式 | スーパーセレクト4WD-II(4WD) |
| トランスミッション | 8速スポーツモードオートマチック(8AT) |
| 乗車定員 | 3列シート 7人乗り |
| 価格帯(税込) | 6,193,000円 〜 7,950,800円 |
| 最上級グレード | スーパーエクシード(7,950,800円) ※予約の約70%を占める |
| 上級装備(最上級) | セミアニリン本革、20インチアルミ、Yamaha12スピーカー、前席ベンチレーション |
| 日本発売日 | 2026年12月17日 |

競合比較・市場での位置付け
本格的な悪路走破性とラグジュアリー性能をあわせ持つ大型SUV市場において、新型パジェロは絶妙な立ち位置を築いていて・・・。
| ブランド / モデル | 構造 / 特徴 | 市場での位置付けとユーザー動向 |
| トヨタ ランドクルーザー 250 / 300 | ラダーフレーム / 高い耐久性と圧倒的知名度 | 市場の絶対王者。長納期状態が続く中の有力な比較対象 |
| 欧州製 プレミアムSUV | モノコック構造 / 高いオンロード快適性 | 都市部での快適性に優れるがハードな悪路性能ではパジェロに軍配 |
| 三菱 新型パジェロ | ラダーフレーム ✕ 8AT ✕ 独自4WD | 高価格帯の最上級車が売れており、ランクル対抗の高級本格SUVとして急浮上 |

約800万円に達する最上級「スーパーエクシード」に注文が集中しているという事実は、ユーザーが単なる実用オフローダーとしてではなく、「ランクルに匹敵するプレミアムな選択肢」としてパジェロを評価し、相応の対価を支払う意欲を持っていることを示しているようにも思います。
補足情報
今回のパジェロの復活劇は、一車種のヒットにとどまらない三菱自動車の将来的なブランド戦略の将来性を示唆しており・・・。
- 「パジェロ・ファミリー」としての派生モデル展開:三菱はパジェロの名称を単一モデルで終わらせず、下位セグメントに少なくとも2つの小型SUVモデルを追加して「パジェロ・ファミリー」を形成する計画を立てている
- 純三菱メカニズムによる「走りの信頼性」:ルノー・日産アライアンスの兄弟車(OEM)が増える中、パジェロは三菱独自の4WD技術とシャシー技術を注ぎ込んだ「生粋の三菱車」として開発されており、これが古くからのファンの心を強く掴んでいる
- ランサーエボリューション復活への期待と現実;パジェロの成功によって潤沢な資金を獲得し、その上での「ランエボ(ランサーエボリューション)」の復活を望む声も高まっているのが現在地、岸浦恵介社長はギャランやディアマンテと並び同車の復活に意欲を見せつつ、しかしまずは事業基盤と量産モデルの強化が先決であり、現時点で具体的な開発計画はないとしている

結論
2026年12月17日の発売を前にして、目標を大幅に上回る約5,500台の先行予約を達成した新型パジェロ。
他社ユーザーの獲得や旧オーナーの呼び戻しに成功しているという事実は、このモデルが単なるノスタルジーではなく、現代の魅力的な高級本格SUVとしてマーケットに受け入れられた証拠であるとも考えられます。
フラッグシップモデルとしてのパジェロの躍進、そして今後展開されるファミリーモデルの登場により、三菱自動車のSUVブランドとしての存在感が今後さらに高まってゆくこととなりそうですね。
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参照:Automotive News











