| 2年かけて12台を生産、現在は6台目 |
ハマーのカスタムを得意とする、ミルスペック・オートモーティブ(Mil-Spec Automotive)がその新作ハマーを公開。
なおベースとなるのは「ミルスペック」の名でもわかるとおり、軍用にルーツを持つ「H1」。
ミルスペック・オートモーティブは2018年から2020年にかけて12台のハマーをカスタムすると公表していますが、今回の車両は「6台目」になる、とのこと。
すでにハマーH1の新車は手に入らない
なおハマーH1は2010年に製造が終了。
よってミルスペック・オートモーティブは中古のハマーを仕入れてきてレストア+カスタム=レストモッドするということになりますが、その内容は他に類を見ないもので、日常的に乗ることができる快適性も備えています。
インテリアはじめ各部は現代風にアップデートされることになり、そのぶん価格は高価で、おおよそ3300万円くらいから。
そのカスタムは質素な軍用フロアパンをより強固なアルミ製へ変更することにはじまって、すべてのボディパネルは航空機グレードのアルミ製へ。
オーバースペックとも言えるこだわりがミルスペック・オートモーティブの真骨頂。
サスペンションは8段調整式で車高もコントロールでき、ミルスペック・オートモーティブでは「快適性」も重要視しているようですね。
エンジンは6.6リッター・デュラマックス・ターボディーゼル、出力は500HP。
トランスミッションは6速ATへと換装され、ブレーキも12.25インチのドリルドローターへ(ウィルウッド製)。
この個体のボディ形状は「ファストバック」ですが、ほかにも「ピックアップ」や「ハードトップ」も用意され、そのカスタムの幅はかなり大きいようです。
外観だとフード上のエアスクープ(飾りではなくちゃんと機能する)、チューブラーバンパー、60インチとワイドなLEDライトバー、20インチの軍用ホイール+38インチのタイヤ(NITTO製のリッジ・グラッパー)がその特徴。
内装においては防水レザー(ヴィンテージ加工済み)に海軍グレードのキャンバスが使用され、フロアも防水に。
さらに防音や制振を目的としたデッドニングも念入りに行われ、ルーフにも防音素材を使用しているために「通常のハマーH1と比較するとずっと静かで快適」だそう(それでもある程度の振動はあると思うが、どのくらいのレベルなのか気になる)。
このほか、ミルスペック・オートモーティブがリリースしたハマーにはこんな仕様が。
こちらはサンドバギー風の「004」。
なんとサーキット走行も可能なローダウン・ハマー「トラック・タイタン」。
こちらはジェット戦闘機をイメージしたグレーの個体。