| 予定よりも発表は遅れたが、待った甲斐はありそうだ |
さて、数年前からヘネシーがアナウンスしていた「世界最速を標榜するハイパーカー」、ヴェノムF5がついに正式発表。
ヘネシーはシボレーやフォードはじめ主にアメ車のチューンやカスタムで知られる会社ですが、これまでにも「ヴェノムGT」などの自社開発車も発売し、さらには世界最速のギネス記録を打ち立てたことも。
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ヘネシー・ヴェノムGTスパイダーがヴェイロンを抑えて世界最高速記録を更新
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今後、ヘネシー・ヴェノムF5は世界最速に挑戦することに
今回のヴェノムF5は同社の「30周年」的位置づけとなり、時速512km/hでの走行が可能だとされていて(当初の計画よりも高い速度を実現できた)、先日”世界最高記録を出した”と言われるSSCノースアメリカ・トゥアタラに対抗することになりそうです。※ヴェノムF5はケネディ宇宙センターにて最高速テストを行うと報じられている
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ヘネシー・ヴェノムF5はこんなクルマ
ヘネシー・ヴェノムF5に搭載されるのは6.6リッターV8ツインターボ。
鋳鉄エンジンブロック、アルミ製シリンダーヘッド、ドライサンプを持ち、ハンドビルトにて組み上げられることに。
その出力は1817PS/1842PSを発生し、ガソリンエンジンとしては「量産車史上、もっともパワフル」。
アメリカのビルダーらしく、エンジンの外観にもこだわっているようです(これはSSCノースアメリカも同じ)。
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| ヘネシー・ヴェノムF5に積まれるエンジンはアルミ削り出し | ヘネシーがモンタレー・カーウィークにて、「ヴェノムF5」に搭載されるエンジンを発表。 ヘネシーはアメリカンマッスルカーのチューニングカ ...
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トランスミッションは7速セミオートマチック、駆動輪は後輪のみ。
0-100km/h加速は3秒以下、そして200km/hまでを5秒以下で加速します。
ボディパネルはすべてカーボンファイバーにて製作され、パネルのみの重量はわずか86kg。
車体重量も1360kgに収められており、パワーウエイトレシオは「ロードカーでは最も優れる0.74」をマークします。
ヘネシー・ヴェノムF5は「最高速とコーナリングを両立」
ヴェノムF5は「最高速とコーナリングとを両立」させたことも特筆すべき点で、ハンドリング面においてベンチマークとされたのはマクラーレン600LTそしてポルシェ・ケイマンGT4。
これに加えてブガッティ・シロンをもしのぐ最高速を持つということになりますが、ブガッティは「最高速とコーナリングとは両立できない」としてそれぞれに特化したもでるを個別に仕立て上げており、それを考慮するに、ヘネシーは難しい作業を成し遂げたと言えるかもしれません。
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ブガッティは今後最高速争いを行なわず、代わりに追求するのは”コーナリング”。「一台の車の中に最高速とコーナリングとは同居できない」
| すでにブガッティが世界最速であることは誰もが承知済み。今後は別分野で違いをアピールか | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/498088316 ...
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加えてヴェノムF5は高い品質を持っているということも(画像から)判断でき、ボディパネル、そしてカーボンファイバーの仕上げも既存ハイパーカーと比較しても見劣りするものではないようですね。
時速500キロオーバーという最高速を実現するためにはエアロダイナミクスが重要な役割を果たすのは言うまでもなく、極限まで段差が抑えられ、ストリームライン採用に加えて完全にフラット化されたアンダーボディが与えられています。
なお、ホイールはなぜかセンターロックではなく「5穴」。
ホイールサイズはフロント19/リア20インチ、タイヤはミシュラン・パイロットスポーツカップ2。
テールランプは3D形状を持ち、その中央からエアが排出されるようですね。
リアグリル、リアディフューザーはヴィジブルカーボン(テールパープは丸4本出し)。
エンジンルーム内は「金箔貼り」。
これはもちろん放熱性を考慮したものです。
そして車体剛性を担保する極太補強ロッドも。
リアウインドウは最小にとどまり、後方視界を期待することは難しそうです。
ヘネシー・ヴェノムF5のインテリアはこんな感じ
こちらはヴェノムF5のインテリアですが、ちょうどいい塩梅にクラシカル、そして先進的。
ゴージャスさとシンプルさのバランスにも優れるように思います。
材質としては「カーボンファイバーとレザーとアルミニウム」に集約されている模様。
ドアは上に開く「ディヘドラルドア」。
意外とサイドシルは低く、かつ内側にえぐられているため、乗降性は「かなりいい」と考えて良さそう。
助手席足元には小物入れスペース」も。
重量バランス最適化のために細く作られたセンタートンネルには「スマートフォン置き場」も。
こういったところを見るに、ヴェノムF5は快適性もじゅうぶんに考慮された車だと考えられます。
シートのタブやドアインナーハンドルには「アメリカ国旗」。
思いっきり愛国者のハートを鷲掴みにしそうです。
一方でステアリングホイールは「ほぼレーシングカー」。
エンジン始動は下部の「IGNITION」を押すことで行なうようですね。
メーターは7インチサイズのデジタル式、そしてダッシュボードには9インチサイズのインフォテイメントシステムを装着しています。
スイッチを見るとスマートフォンとの統合も可能で、ハンズフリー通話にも対応している模様。
ドライブモードは「スポーツ」「トラック」「ドラッグ」「ウエット」、そして「F5」の5つ。
「F5」は”すべてのポテンシャルを解き放つ”ためのモードだとされています。
ヘネシー・ヴェノムGTは「安くない」
そして当然のことながら、これだけのパフォーマンスそしてクオリティを持つからには「求めやすい」クルマではなく、その価格は210万ドルからに設定されています。
邦貨換算で2億2000万円に迫ろうという設定ですが、それだけの価値があるクルマでもあり、アメリカ人からすると「待ってました」というハイパーカーなのかもしれませんね。
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