時速500キロの壁を越えることはできるのか?
英国TopGearによると、ヘネシー・ヴェノムF5は今年8月にペブルビーチにて発表され、2019年末からテストを行った後、2020年に発売される、とのこと。
ヘネシーはテキサスに拠点を置くチューニングファクトリーではありますが、単にチューニングにとどまらず自らクルマを製造し、これまでも「ヘネシー・ヴェノムGT」「ヘネシー・ヴェノムGTスパイダー」がブガッティ・ヴェイロンと激しい最高速争いを繰り広げてきたのはよく知られています。
なお、ヴェノムGT自体はその多くを作り直されているものの、法規上は「ロータス・エキシージの改造車」。
しかし今回発売する予定の「ヴェノムF5」については自社製作モデルとなり、それだけに大きな期待がかかっています。
出力は当初予定の1600馬力から2000馬力オーバーに?
そしてこのヴェノムF5ですが、まずは2017年に公開され、時速311マイル、つまり時速500キロを標榜するハイパーカー。
それを可能とするエンジン(1600馬力以上、しかし最終スペックは未定。2000馬力エンジンもテスト中)もすでに公開され、着々と生産に近づいている印象がありますが、ヘネシーは「ポっと出」のチューナーではなく実績もあるため(最高速のギネス認定も受けている)、まず発売そしてその性能は間違いないと考えて良さそうですね。
なお、すでに24名も注文した人がいて(ヴェノムF5の価格は1億8000万円くらい)、12人はアメリカ国内、残る12人はアメリカ国外の国籍だそう。
世界最速を狙うメーカーはほかにもある
さらに、「時速500キロ」を狙うのはヘネシーのみではなく「SSC(シェルビー・スーパーカーズ)」もそれは同じ。
SSCはそのスーパーカー”アルティメット・エアロ”にて、2007年に412.28km/hを記録し、ブガッティ・ヴェイロン、ケーニグセグCCRを抑えて「世界最速ギネス記録」を塗り替えたという、こちらも実績のあるハイパフォーマンスカーメーカー。
そしてこのSSCは「トゥアタラ」と命名されたハイパーカーを現在テストしており、これも世界最速記録を狙う一台でもあります(1700馬力、時速483キロが目標スペックと言われるものの、ヴェノムF5が”500km/h”を掲げたからにはトゥアタラもそれを狙わずにはいられない)。
もちろんケーニグセグもニューモデルにて「世界最高速」を狙うものと思われ、ブガッティが「最高速はもはや重要ではない」という方向性にシフトしたのには、こういった新興勢力の台頭を嫌ったということがあるのかもしれません(そして、そこで勝負しなくとも、ブガッティには他の方向で排他性を持たせることができる)。
VIA: Top Gear