| リヴィアンといい、ヴァンダーホールといい、「EV第一弾」としてオフローダーを選ぶメーカーも多いようだ |
7月15日から予約開始、ただし価格は未発表
スリーホイーラーで有名なヴァンダーホール(Vanderhall)が電動オフローダーへと参入。
今回発表されたのはブロウリーと呼ばれるモデルで、ピュアエレクトリックそして4WDという特徴を持っています。
デザインとしては「未来からやってきたジープ」といった感じで、前後オーバーハングはほぼ「ゼロ」、つまり相当に大きなデパーチャーアングルとアプローチアングルを持っているということになりますね。
ヴァンダーホール・ブロウリーはこんなクルマ
そしてヴァンダーホール・ブロウリーは18インチホイールに35インチの外形を持つタイヤを組み合わせており、インターナル・バイパス・ショックを装備して22インチのサスペンション・トラベルを実現しています。
キャビンは大きなグラスエリアを持ち、ドアのサイド部もマクラーレン・セナのような「ガラスパネル」。
インテリアは非常ににシンプルで、水平基調のダッシュボード、そしてそれと垂直に交わるセンタートンネルとで構成されることになり、主要スイッチはダッシュボードへとマウントされ、ステアリングホイールの奥には丸い3つのメーターが配置されています。
ただ、ちゃんとエアコン、そしてBluetooth対応サウンドシステムといった快適装備も持っているようですね。
そのパワートレーンはさらにユニーク
なお、このヴァンダーホール・ブロウリーはパワートレーンにも特徴を持っていて、モーター、インバーター、ギアトレーン、ブレーキ、クーリングシステムが一体となった4つのモーターを各ホイールに直結。
ブレーキシステムまで一体化した構造はかなり珍しいと思いますが、独自開発のABSシステム、回生ブレーキ、4輪操舵を持ち、「比類なき操縦性」を実現している、と紹介されています。
加えてバッテリーも自社開発のNMCと呼ばれるもので、寒冷地での走行距離を延ばすための特別なコンディショニングシステムが搭載されており、DC急速充電器を使って1時間以内に80%まで充電することができるうえ、200マイル(322km)以上の航続距離を実現しています。
7月15日から予約受注が開始されるそうですが、現時点で価格についてはアナウンスされておらず、しかしほかのヴァンダーホールのスリーホイーラーを見るに、「1000万円はくだらないだろう」のかもしれません。
ヴァンダーホール・ブロウリーのプロモーション動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=zeMSt6ltLEIヴァンダーホールはほかにこんなクルマ(スリーホイーラー)を作っている
上述の通り、ヴァンダーホールは3ホイーラーの製造販売で知られますが、けっこう高価なことでも有名。
ただしこれまでは約600万円の「ラグナ」が同社のボトムであったものの、最近でははぐっと安い「ヴェニス」を350万円で発売するなど、「お求めやすい」価格を持つモデルも登場している模様。
この「ヴェニス」について、シャシーはアルミ製、ボディパネルはカーボン製とのことで、重量はわずか623キロとなっています。
エンジンは1.4リッターターボ(GM製)で200馬力を発生し、0-100キロ加速は5秒、最高時速は240キロに達するのでけっこうな俊足そしてハイパフォーマンスということになりますが、欧州ではこういった3ホイーラーの人気が高いようで、幾つかのメーカーがこういったモデルを発売しており、しかしいずれも手作りの部分が多く、したがって結果的に高価になるものと思われます。
なお、プジョーも以前にコンセプトモデルとして3ホイーラーを発表していましたし、モーガンも3ホイーラー(EV)を発表しているところを見ると、意外とこの市場を下支えする層がいるということなのかもしれませんね。
後ろ一輪ということで4輪車とは全く異なる操縦感覚だと思いますが、一度体験するとやめられないような快感があるのかも、と思ったりします。
https://www.youtube.com/watch?v=2EF4kSOf_mo