= フォードが純正にて、ドリフト推奨オプションを発売 =
フォードのエンジニアが開発した「ドリフトスティック」が発売に。
このスティックを引くことで後輪を(電子的に制御して)ロックさせ、ドリフトを容易にするもの。
ケン・ブロックとの共同にて開発がすすめられ、今回フォードの純正パフォーマンスオプションとして発売される運びとなっています。
ケン・ブロックも太鼓判
開発したのはフォードのエンジニア、「ジョン・ウィック(John Wick)」さん(あのジョン・ウィックとは無関係)。
自身の名前をもじって「Project Wicked Stick」と名付けられており、このあたり茶目っ気たっぷりですね(”Wicked”は「最高」といったニュアンスがある)。
この「ドリフトスティック」はフォード・フォーカスRSのみ、そしてフォーカスRSでも「ドリフトモード」を選んだときしか使用できず、フォードはこれを「サーキット以外では使用しないように」としているものの、もちろんアメリカ人がそれを守ろうはずがないことは明白。
動作の原理はこうだ
↓これがスティックを引いた状態。見た目は超クール
作動原理としては、シートの横に取り付けた大きなレバーを引くと、4WDコントロールユニットが後輪の駆動力を切り離し、加えてABSも無効にして完全に後輪をロックさせる状態に。
これによって後輪が「滑る」ことになり、自在にドリフトが可能になる、というものです。
フォーカスRSは後輪駆動ですが、後輪をフリーにすることで、後輪がロックしたとしても駆動系にダメージを与えることは無く、さすがフォード純正オプションといったところですね。
ドリフトスティックはポン付け可能
なお、ドリフト用にハイドロブレーキを新設するのとは異なり、このドリフトスティックはポン付けが可能。
もともとあるサイドブレーキの横にドリフトスティックを取り付け、その後はハーネスをOBD-Ⅱポートに差し込むだけ。
価格はわずか999ドル(10万円ちょっと)で、車体の保証もそのまま残る、という素晴らしいオプションパーツですね。
これまで自動車の電子制御はスリップを防止させるなど「危険を回避する」手段として用いられていたものの、視点を変えると逆に「スリップさせる」ことも可能となるわけで、こういった使い方は非常に面白いと思います。
↓動画ではその動作やドリフトする様子を見ることが可能。編集、カメラワークとも秀逸
https://www.youtube.com/watch?time_continue=47&v=z-SHQw8G5SE