ルーフからリアにかけてのデザインはこの上ない美しさを持っている
昨年より製作が発表されていた「テスラ・モデルSシューティングブレーク(ワゴン)」市販モデルが完成し、ジュネーブ・モーターショーにて展示される、とのこと。
これはオランダのコーチビルダー「RemetzzCar」によるコンプリートカーで、その顧客であるフローリス・デ・ラード氏が注文した車両。
本来はワンオフモデルの予定だったそうですが、RemetzCarは20台のみを限定にて生産する、とアナウンスしています(以前は10台のみだとも言われていた)。
まるでテスラ純正、もしくはそれ以上の仕上がりに
なお、今回公開されたテスラ・モデルSシューティングブレークの画像を見ると、「まるで最初からこの姿であったかのよう」。
つまりはそれほど自然に仕上がっているということで、これがカスタムカーだとは思えないほどです。
フロントのエンブレムはRemetzCar独自のものへ入れ替え済み。
ボディカラーもテスラの純正ラインナップでは用意されないもので、英国風な「シューティングブレーク」に似合っていると思います。
リアもまったく自然。
当然ですが、リアハッチはガバっと開く構造であり、かなりな大改装を経ていることがわかりますね。
リアフェンダーからテールゲートへのラインの繋がり方や、リアウインドウ下端の形状(真っ直ぐではない)は秀逸。
フロントフェンダーのエンブレム、そしてホイールのセンターキャップもRemetzCar専用へ入れ替え。
リアワイパーはルーフスポイラーの内側に格納されるという芸の細かさ。
ナンバープレートはオランダ登録であることを示しています。
ルーフとピラーとの間の「段差」、そしてその段差とルーフスポイラーとを組み合わせる手法は非常に独特で、もしテスラが自社で「モデルSシューティングブレーク」を作ったとしても、ここまで美しくデザインはできないだろう、という感じるほど。
サンルーフの形状、そしてフロントウインドウからサンルーフを取り囲むモールの形状、サイドウインドウのモール形状もこれまた素晴らしいと思います(場所によってその太さを変えるというのは、なかなかできるものではない)。
テスラ・モデルSシューティングブレークのインテリアはこうなっている
そしてこちらはテスラ・モデルSシューティングブレークのインテリア。
おそらくは「総張替え」だと思われますが、ベージュとボディカラー(グリーン)とのマッチングは非常に良いようです。
なお、グローブボックス内部の「グリーン」もナイス。
ダッシュボードにはRemetzCarのエンブレムが見られるものの、ステアリングホイールのセンターパッドのエンブレムは「テスラ」のまま。
ワゴン化された部分の内装もしっかり作り込まれています。
サイドステップにもRemetzCarの刻印が施されたキックプレート。
全体的に見て貴族的な雰囲気が漂うコンプリートカーであり、これを「欲しい」と思う人もたくさんいそうですね。
なお、価格については不明ではあるものの、少なくとも「モデルSの車両本体価格2台分」くらいの価格となるのは間違いなさそうですね。