| そのうちレクサスも住宅やマンションを提供することになりそう |
レクサスが「ラグジュアリーヨットLY650」を発表。
これは2017年に発表された「レクサス・スポーツ・ヨット・コンセプト」の市販バージョンということになりますが、レクサスによると「クルマだけに留まらず、驚きと感動の提供に挑戦し続けるLEXUSからの新たな提案のひとつ」。
さらにレクサスは「ラグジュアリーライフスタイルブランドを目指す」としており、今後は大きなブランドシフトを行うのかもしれません。
ヨットにおいても「レクサス品質」を追求
レクサスというと「高い品質」が特徴のひとつですが、今回の「LY650」もその例にもれず、「最新テクノロジーと匠の技とを融合」。
まず概要としては下記が紹介されています。
・LEXUSのデザインフィロソフィーを、65フィートヨットという形で新たに具現化 ・フラッグシップ艇にふさわしい卓越したパフォーマンスと静粛性 ・先進テクノロジーによる、LEXUSならではのユーザーエクスペリエンスの提供 ・職人技による上質さの追求とTPS(トヨタ生産方式)による徹底的な品質の作りこみ |
レクサスLY650における外観上の特徴は、丸みを帯びた船首、豊かなボリュームを強調した船尾にあるとされ、たしかに直線的なデザインが多いヨットの中ではけっこう独特な雰囲気を持っているようにも思われます。
船体横にはレクサスLCに採用される「日本刀モチーフ」のブレードも。
ウインドウのグラフィックはレクサスRCとも共通するものがあり、既存レクサス車オーナーに対する訴求力も十分。
そしてもちろん「レ(L)」モチーフのオーナメントも。
エンジンはVolvo Pental IPS1350/1200/1050(2基)、燃料タンク容量は4,012L。
全長は19.94メートル。全幅は5.76メートル。
船底とブリッジ上部にはカーボンファイバーを使用している、とのこと。
レクサス「LY650」のインテリアはこうなっている
インテリアについてはイタリアのヨットデザイン会社、Nuvolari Lenardとのコラボレーション。
レクサスらしく「おもてなし」を重視し、ホワイトを基調とした開放感のあるデザインを採用しています。
こちらは「サロン」奥にあるキッチン。
ベッドルームは「3つ」。
ヘッドクリアランスは2メートルを超える、と発表されています。
そのほか、操舵席にはタッチ式インストルメントパネル、そしてキャビンにはおなじみマークレビンソン製サラウンドシステムも装備しているようですね。
今後のレクサスの「ライフスタイル」の展開は?
「レクサスがヨット」というと「え?」という感じではありますが、トヨタはもともとマリン事業「トヨタマリン」を持っており、一応国内シェアは「3位」。※といっても1位のヤマハがシェア50%くらい、2位のヤンマーも40%くらい、そしてトヨタは6%
よって、レクサスがヨット事業に乗り出すのは、トヨタグループにおけるマリン事業拡大、レクサスの事業拡大においても「自然な成り行き」なのかもしれません。
加えてレクサスのような「高級車ブランド」とヨットとの相性はよく、実際にポルシェ、インフィニティもヨットをデザインしていて、メルセデスAMGはパワーボートをリリース、そしてランボルギーニも船舶用エンジンを昔から製造していますね(自動車とは別会社)。
レクサスは現在でも、国内の「匠」とのコラボによる製品をいくつか発売しており、家具や文具、傘、バッグ、食器などを発売。
それら製品はLEXUS CollectionとしてWEB上でも閲覧できますが、カタログページ数は50弱あり、相当数が揃っていることがわかります。
なお、レクサスと同じような試みを行っているのはアストンマーティンで、こちらは「富裕層が求めるものはすべて提供する」というコンセプトのもと、タワーマンションはもちろん、潜水艦までも発売。
それを考えると、トヨタは系列会社に「トヨタホーム」を持ち、ガレージハウスを提案していることなどから見て、「レクサスがマンションや住宅をプロデュース」といったことがあるかもしれませんね。
VIA:LEXUS