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コロナ禍にて4月の自動車販売53%減の米国。統計史上はじめて「トラックの販売が乗用車を上回る」。危機意識からヘビーデューティーな車が人気化?

2020/05/07

| いろいろなことが「常識を超えて」推移する |

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さて、コロナウイルスの影響にて販売が半減(53%減)したと伝えられる4月の米国自動車販売ですが、そんな中でもっとも売れた車種は「トラック」とのこと。

なお、トラックが首位を獲得するのは史上初めてだそうで、トラックの販売台数は186,000台を記録した、とのこと(乗用車セグメントは169,000台)。

参考までに、フルサイズピックアップに限ってはGM、フォード、FCA(フィアット・クライスラー)の3社で40%を占めるとのことで、各自動車メーカーによって明暗が分かれたようですね。

この「トラックが売れた」理由については述べられていないものの、推測するにその理由は2つあると思われ、ひとつは「トラックが比較的売れる郊外では、コロナの影響そして規制による販売減少が小さかった(都市部ほど影響が大きい)」こと、そしてもうひとつは「銃が売れたのと同様に、自衛的な理由から、よりへビーデューティーなトラックが好まれた」ことがあるんじゃないかと考えています。※アメリカではトラックの在庫が底をつくほどの状況らしい

アメリカはそこまで落ち込んでない

なお、乗用車セグメントの169,000台というのはこの20年でもっとも低い数字だそうですが、これは4月の自動車販売が「第二次大戦終了直後の1946年よりも低い」数値となった英国、98%減となったイタリア、新車販売ゼロだったブラジルに比較するとかなり「ましな」数字。

ちなみに4月は3月に比べると37%減であったそうですが、各セグメントをあわせた新車販売台数の約620,000台はこれまでのワーストである2009年の655,000台よりも低い(統計史上最悪の)数字となるようですね。

ただ、今回のコロナウイルスの一件で各自動車メーカーやディーラーも自動車販売方法を見直すことになり、オンラインでの販売、そしてインセンティブの強化、さらにはローンやリース金利の「ゼロ」化など様々な対策が取られており、これらは「コロナ後」も一定期間は続くことになるのかもしれません。

アストンマーティン
ついにアストンマーティンが「コロナの影響で」100万円以上値引き開始との報道。加えて数年単位でリース利率”ゼロ”を打ち出す高級車メーカーも

| 北米ではベントレー、ランボルギーニがリース利率ゼロ、ポルシェは支払猶予といった対策も | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/433036211 ...

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自動車メーカー各社も「正常化」

そして各自動車メーカーも徐々に通常運転へと戻りつつあり、いち早く操業を停止した欧州の自動車メーカーの多く(フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、メルセデス・ベンツなど)は5月4日より工場操業を再開。

北米でも徐々に正常化が進められているとのことで、中国でもすでにほぼ「元どおり」。

日本はまだまだ先の見えない状況ではあるものの、現在はやや「落ち着いた」という印象もあり、この状態が続けば比較的早いうちに「規制解除」となるかもしれませんね。

VIA:Bloomberg

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