ウィル・スミスを見に250台のポルシェが集まる
スペインにて、ドライブインシアターに250台ものポルシェが集まったというニュース。
これはマドリッドのポルシェディーラーが企画したもので、ポルシェの登場するウィル・スミス最新作「バッドボーイズ フォー・ライフ」を皆で観ようというイベントであったようですね。
集まったのは全部で600台くらいだそうですが、そのうち250台が911やボクスター、ケイマンをはじめとするとポルシェであったとのこと。
復権の兆しを見せるドライブインシアター
ドライブインシアターはコロナウイルスの影響にて見直しの機運が高まっていて、世界中にてその人気が再燃している、という報道もいくつか。
日本ではバブル期の1990年に全盛期となり(ドライブデートが流行ったり、クーペが流行ったのもこの時期。ぼくも大阪の千里と舞洲には行ったことがある)、その後はアメリカ同様に衰退し、2010年11月に神奈川県大磯の「最後のひとつ」が営業を終了したため現存するスクリーンは「ゼロ」なのだそう。
ただ、昨今のキャンプブームに便乗し、キャンプ場にスクリーンを作ったり、地方活性化の一環としてドライブインシアターを作ったりすると「意外と”物珍しさもあって”流行るんじゃないかとも考えています。
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なお、バッドボーイズシリーズの第一作「バッドボーイズ」は1995年に公開されていて、このとき劇中車としてポルシェ911ターボ(964)が採用されたのが「バッドボーイズとポルシェとウィル・スミス」という繋がりのはじまり。
その流れで今回の新作「バッドボーイズ フォー・ライフ」にもポルシェ911(最新世代の992)が登場することになったのだと思われ、そして今回は今まで以上に「ポルシェ推し」。
こういった「ハリウッド映画にポルシェを劇中車として提供」という例は珍しくはなく、しかしその多くはドイツのポルシェ本社ではなく、アメリカのインポーターが独自にこれを行なっているようであり、たとえば2004年の映画「セルラー(キム・ベイシンガー、クリス・エヴァンス。いい映画だった)」もやはりポルシェの北米法人が車両を提供したと(当時)報じられています。
かつてと現代では家族の行動様式も異なる
なお、ミニバンやSUVが流行ったのには様々な要素があると思いますが、ぼくとしては「家族の行動様式が変わった」のが一番大きな要素なのかもしれません。
どういうことかというと、かつては「大人」と「子供」の遊び方や行動範囲がパックリ分かれていて、休日のお父さんというとパチンコかTVを見ながらプロ野球というスタイルだったと思うのですが、今は「大人と子供」の境界線が様々な分野で取り除かれていて、ゲームにしろ音楽にしろアニメにしろキャンプにしろテーマパークにしろ、「大人と子供の両方が一緒に楽しめる」コンテンツやアクティビティが増えていると思うんですよね。
そうなると大人と子供とが一緒に行動することも多くなり、となるとセダンではとうてい事足りなくなり、ミニバンやSUVという選択肢になったんだろう、と推測しています。
反面、欧州や北米でミニバンが普及しないのは、日本ほど「大人と子供との境界線が曖昧ではない」からなのかもしれません。
それはさておきですが、コロナウイルスは様々な意味で人々のライフスタイルを再認識させる機会となりましたが、その中でも「移動手段としてのクルマ」「閉鎖環境としてのクルマ」が最注目されていて、クルマの機能や形態についても、なんらかの変化がもたらされるかもしれませんね。
参照:eridismodel Motor