| 現実に登場したら「購入したい」と思う人も多そうだ |
さて、アメリカの自動車メーカー、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)が自身のFacebook上にて「SCG009コンセプト」を公開。
これはその背景を見ても分かる通り、未来を意識したコンセプトカーということになりそうですが、動力源はFCV(燃料電池車)をイメージしているようですね。
なお、そのスタイリングはフェラーリ・モデューロもしくはストラトス・ゼロを彷彿とさせるように思います。
ちなみにぼくは直線的かつウェッジシェイプを持つデザイン、未来的な雰囲気が大好きなので、このレンダリングには強い興味を持っています。
スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスはこんな自動車メーカー
スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスはフェラーリコレクター、映画監督など様々な肩書を持つジェームズ・グリッケンハウス氏によって設立された自動車メーカー。
当初は「自動車メーカー」として認められなかったものの、現在では承認もおりて「正式な」自動車メーカーとして活動しています。
そしてこのジェームズ・グリッケンハウス氏はこれまでにもエンツォフェラーリをベースに、ピニンファリーナへとカスタムを依頼して「フェラーリP4/5」などを製作したことも。
加えて同氏は、かつて大阪万博にも展示され、ケン・オクヤマ氏にも多大な影響を与えたとされる「フェラーリ・モデューロ」を購入してレストアし、再度走行させることに成功した人物としても知られます。
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スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの実力はバカにできない
そして同氏はクルマ好きが高じ、自身で自動車メーカー「スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)」を興すことになりますが、ここでは「SCG001」から「SCG007」までを発表。
なお、SCG007については、これをもってル・マン24時間レースのハイパーカークラス「LMH」へと参戦することを表明しており、その活躍が期待されているところ。
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いやいや素人がル・マン参戦用のクルマを作るなんて無理じゃないの?と考えてしまいがちですが、これまでにSCGが唯一発売したオフローダー「BOOT」だと、世界一過酷だとされるオフロードレース「バハ1000」に参戦しており、なんとこれを完走するという偉業を達成(フォードはワークス体制にて臨んだが完走できなかった)。
しかも自走してレースに参加し、レースを走った後にもまた自走して帰ってきたというタフさを見せつけており、どうやらSCGの実力は本物と考えて良さそうです。
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いろいろなものに影響を受けやすい?
そうやって様々なクルマを発表し、またコンセプトカーやレンダリングを公開してきたジェームズ・グリッケンハウス氏ですが、そのデザインの多くは「何か」に似ているのもまた事実で、これまでにもランボルギーニ・ヴェネーノ、フェラーリのクラシックモデルに似たクルマも。
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今回のSCG009コンセプトは「フェラーリ・モデューロ+ランチア・ストラトス・ゼロ」?
そして今回公表されたSCG009コンセプトですが、見た限りではストラトス・ゼロ、そしてフェラーリ・モデューロとのハイブリッドのようにも見えますね。
まずこちらはフェラーリ・モデューロ。
宇宙船の船室(モジュール)をイメージしたと言われ、コンセプトカーとして1台のみが製造されたと言われます。
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こちらはストラトス・ゼロ。
デザインはベルトーネ、車高はなんと83センチ。
世界で最も車高の低い車を目指したと言われ、こちらも今なお多くのデザイナーに対して強い影響力を持っているコンセプトカーとして知られています。
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そしてこちらがSCG009。
フロントにはLEDライトバーが装着されるなど未来的な一面もありますが、リアにはランボルギーニ・カウンタックのようなレトロなウイングも。
なお、「009」という現実的なナンバーを持つことからも、もしかしたらジェームズ・グリッケンハウス氏はこれを実際に製造するつもりなのかもしれませんね。
「便乗」も登場
そしてジェームズ・グリッケンハウス氏がこのSCG009を投稿するやいなや、多くのファンがこれに反応し、中にはこれに便乗して自身の作品を投稿するデザイナーも。
こちらはストラトス・ゼロを現代風に手直ししたもので、フロントに一列に並ぶヘッドライトが特徴的です。
こちらはリアウイングや突き出たテールパイプにて武装した一台。
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