｜ まさかジェイコブ＆コーの腕時計を手にとって見る機会が実際に訪れようとは ｜
とんでもなく高価な腕時計ではあるが、間違いなくその価値はある
さて、神戸の腕時計店、カミネさんにてJacob&Co.（ジェイコブ＆コー）の腕時計を見せていただいたので、ここで紹介したいと思います。
ジェイコブ＆コーはもともとジュエリーからスタートしたブランドではあるものの、創業者が腕時計にも強い関心を持っていたことから、ほどなくして腕時計業界にも進出することに。
当時もっとも特徴的であったのは「5タイムゾーンウォッチ」だと認識していますが、その後も「不可能を可能にする」「これまでに見たことがないものを生み出す」という理念のもと次々革新的な腕時計を生み出しています。
一気に名を挙げたのは「ブガッティとのコラボ」
その後は（数千万円という）高価格帯へのシフトを強烈に推し進め、その名が広く知られるようになったのは「ブガッティとのコラボレーション」によるところが大きいのではとも考えられ、こちらがそのブガッティとのコラボレーションによる「ブガッティ・シロン・トゥールビヨン（46,200,000円）」。
腕時計下部にはクリスタルでできた「W16エンジン」が装着されており、このエンジンを駆動するためのゼンマイを巻き上げたのちにプッシュボタンを押すことで15秒ほどこのエンジンが動作します（ピストンとクランクシャフトが可動する）。
今回始めてその動きを肉眼で見ることとなりましたが、非常になめらかに動作し、かつクリスタルを加工したパーツが動く都度光を反射してキラキラと光るのが印象的。
ケース上部はブガッティの「ホースシューグリル」を再現しています。
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そしてこちらは「アストロノミア ソーラー ジュエリー プラネット ゾディアック（53,592,000円）」。
このアストロノミアしルーズは腕時計の中に「宇宙」を再現したもので、天体が回転しながら時を刻むという非常に複雑な動きを見せてくれます。
裏面はこう。
こちらは「ツインターボ フューリアス（81,680,000円）」。
巻き上げはこのサイドのハンドルを起こし、クランクのように回転させることで行います。
なかなかこの「作法」は面白く、人前でやってみせると必ず「何してんの？」と聞かれることになりそう。
裏面はこう。
とんでもなく複雑な構造を持っています。
こちらは「カジノ・トゥールビヨン（43,120,000）」。
プッシュボタンを押すとルーレットの盤面が回転し、ボールが踊るという仕掛けを持っています。
そしてトゥールビヨンなのに表からはトゥールビヨンが見えず、裏面からしか見えないという「贅沢極まりない」つくりですね。
こちらは「オペラ・ゴッドファーザー ミュージカルウォッチ53,592,000円）」。
バイオリンのネック部を持ち上げてクランクのように回すとゼンマイを巻きあげることができますが、「巻き止め」がないので巻き上げには注意を要しそう。
そして巻き上げた後に左上のプッシュボタンを押すとドラムが回転し「ゴッドファーザーのあの名曲」をオルゴールが奏でることとなります。
裏面はこう。
今回見せていただいた中で最も高価なのがこの「アストロノミア レボリューション（91,420,000円）」。
現存する腕時計の中ではもっとも高速で回転する3軸トゥールビヨン機構を持ち、直径47ミリ、厚さ27ミリという超巨大なサイズです。
どの角度からでも見えるようにケースサイドもスケルトン。
ジェイコブ＆コーの腕時計はどうしてもその外観のインパクトが強いために「キワモノ扱い」されてしまいますが、実機を見ると非常に高い精度を持っていることがわかり、当然ながら優れた技術がないと実現できない機能を持つものばかり。
価格帯がよく似ているリシャールミルとはまた異なるところにお金をかけたブランドではあるものの、リシャールミル同様にその価値は非常に高いと断じてよく、なによりも所有するオーナーに対して非常に高い満足感を与えてくれることは間違いないと思われます。
そしてこちらは「エピック X クロノ リオネル・メッシ（4,620,000円）」。
ほかの腕時計に比較するとその価格が文字通り「一桁違う」のでやすいと感じてしまいますが、これでも一般的には非常に高い部類に属し、けして安価ではないので要注意。
けっこう質感は高く、これはこれで価値のある一本だと思います。
今回見せていただいたモデルの価格を合計するとおよそ3億8000万円を超えるという異常なレベルに達していて、おそらく今回のポップアップイベント以外では二度とお目にかかることができないと思われるシリーズであり、今回実機を見ることができる機会を頂いたカミネさんには感謝です。
ちなみにですが、今回はかつてないレベルの高額腕時計が展示されるということもあって数多くのVIP顧客が訪れており、周辺駐車場には多数のフェラーリやランボルギーニ、ロールス・ロイスといったクルマが見られたのが印象的（もともと三宮にはこういった高級車やスーパーカーが多いが、当日はさらに多かった）。
ジェイコブを見てきた際の動画はこちら
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