世界で77台限定、超希少なアストンマーティンOne-77がドバイにて販売中。
ただしただのOne-77ではなく「Qシリーズ」と名付けられたもので、つまりはアストンマーティンのカスタム部門でワンオフ製作された、ということを意味します。
ボディカラーは深みのある金属調のシルバーとなっており、ドアミラーはクリアレッド仕上げのカーボン製。
フロントグリルはホワイト、ホイールはブラック、ブレーキキャリパーはレッドというコントラストの強いカラーリングを持った個体ですね。
アストンマーティンOne-77は2009年に発表され、それと同時に受注が開始。
その後2011年に納車が始まって2012年に予定台数すべてを販売、と伝えられます。
価格は3億円を超えるとされ、このあたりからアストンマーティンの「超高額車」戦略が始まったようにも記憶していますが、その多くはやはり中東に販売された、とも。
エンジンは当時のV12ヴァンテージ/DB9/DBSに搭載されていた6リッター自然吸気V12を改良して7.3リッター化しており、出力は750馬力。
トランスミッションはクラッチレスMTとなる”AMT”。
フレームはカーボンファイバーでエンジン搭載位置はDB9等と比べてもより低く奥(室内側)に搭載されて重量配分適正化が図られ、サスペンションはインボード式、と構造的に「ほぼレーシングカー」。
0-100キロ加速は3.5秒、最高速度は350キロ以上、とされています。
内装においても当時のモデルに準じたデザインや素材を持っていますが、ブラッシュドアルミのパネルを使用するなど素材において差別化が図られている模様。
ただ、最新モデルであるDB11と比べるとちょっとチープさも見られ、その意味においてもこのところわずか数年におけるアストンマーティンのデザインや品質における「飛躍」は恐ろしいものがある、と感じます。