アストンマーティンがプリルロダクションモデルの「ヴァルキリー」を公開。
「ヴァルキリー」はアストンマーティンとレッドブルとのジョイントによって開発されるハイパーカーで、設計は鬼才エイドリアン・ニューウェイ氏。
エイドリアン・ニューーウェイ氏はその革新的な思想によって過去7回、F1においてコンストラクターとドライバーにおいてチャンピオンシップ獲得に貢献した人物で、現代においてもっとも優れたデザイナーの一人、と断言できる人物(大英帝国勲章も授与されている)。
その卓越した発想から「アクティブサスペンション」「ブロウンディフューザー」など画期的なデバイスを次々考案し導入するも、他チームからのやっかみもあって「使用禁止」に。
なにか新しいことを考えてはそれを禁止される、という才能を否定され続けているかのような苦労人ですが、今回の「ヴァルキリー」においてはそういったレギュレーションによる縛りが一切ない状態で自由に車を設計しており、そのため(ヴァルキリーは)規制だらけとなったF1より「サーキットにおいては速い」とも言われているほど。
今回幾つかエアロパッケージがアップデートされており(コクピット都とホイールアーチとの間に隙間ができている)、これによって「フロントのダウンフォースが増加した」と述べています。
ヘッドライトのデザインも変更され、超軽量構造を持つことで、「アストンマーティンの採用する、最も軽量はヘッドライトと比べて30-40%も軽い」とのこと(内部構造はDB11に似ている)。
フロントに配置されるアストンマーティンのエンブレムが「数グラム」しかないのは既報のとおりですが、この厚さは「70ミクロン」とされ、軽量化の他にも空気抵抗を改善できているようですね(ステッカーの厚みは意外とバカにならない)。
現在エクステリアにおけるデザインの完成度は「95%程度」とされており、さらなるダウンフォースを獲得するために改良が検討されている模様。
インテリアについてはかなりミニマルで、ボディ剛性確保のために開口部も極小。
乗り込むのに苦労しそうですが、「成人の98%の体型をカバー」するだけの居住性を持っているようですね。
シートはダイレクトにフレームにマウントされ(シートレールを持たない)、これはおそらくドライバーに合わせてシート位置が「固定」されることにも関係していそう。
加えてV字腹筋のように足を上にあげる形でのドライビングポジションになる、とのこと。
ステアリングホイールは脱着式で、ステアリングホイール内にOLEDディスプレイを装備。
ドアミラーは存在せず、かわりに「カメラ」を備えるためAピラー付近に後方の映像を映し出すモニターが取り付けられています。
リアはこの車の変態っぷり、エイドリアン・ニューウェイの鬼才っぷりがどれほどか理解できる形状ですね。
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