現時点で手に入る、もっとも優美なオープンスポーツ
アストンマーティンがそのフラッグシップ「DBSスーパーレッジェーラ」にオープンモデル、すなわち「DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテ」を追加し発表。※アストンマーティンはオープンモデルのことを”ヴォランテ”と呼ぶ
アストンマーティンは美しいクルマをつくることで知られますが、このDBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテは現在入手しうるオープンカーの中でもっとも優美なもののひとつだと思います。
クーペに比較してロー&ワイドなルックスに
アストンマーティンいわく、「クーペモデルのDBSスーパーレッジェーラのダイナミックさ、アグレッシブさ、高いパフォーマンスを引き継いだ」。
実際にそのルックスはクーペ同様で、獲物に襲いかかるかのような攻撃的なスタイリングはそのまま継続されています。
エンジンについては5.2リッターV12ツインターボ、出力は715BHP。
出力そのものはクーペ版のDBSスーパーレッジェーラと同じですが、オープン化にともなう補強そして重量増加によって0-100キロ加速は0.2秒プラスされて3.6秒に。
トランスミッションはZF製の8速AT、駆動輪は後輪のみ。
なお、最高速度は時速340キロだと公開されています(最高速時において失われるダウンフォースは、クーペ比で3キロのみ)。
灯火類はすべてLEDで、ロック/アンロック時にはテールランプがグラフィカルに点灯するようですね。
ルーフはもちろんクラシカルで優雅なソフトトップ。
Aピラーもブラックアウト(カーボンファイバー使用)されて車体上部のマスが小さく見え、テールランプやリアバンパーのデザインも手伝って「低く、広く」見えますね。
アストンマーティンCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)、マレク・ライヒマン氏によると「新型DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテはオープンGTスポーツを新たな次元へと引き上げた。そのダイナミクス、美しさ、V12エンジンとの完璧な調和とともに、ヴォランテの歴史が築いてきた、忘れがたいドライビングエクスペリエンスを実現する」とのこと。
なお、アストンマーティンの伝統とも言えますが、オープン化したとしてもリアデッキが不格好にならず、むしろクーペよりもスマートに見えるのも一つの特徴。
くわえてロールバーも突出することなく、こういった部分が「優雅さ」を感じさせるのだと思われます。
この「低いリアデッキ」については、DBSスーパーレッジェーラが「フロントエンジン」ということに由来していると思われ、ここが「ミドシップやリアエンジンのスポーツカーをオープン化した場合」と大きく異なるということになりそう(ミドシップだと、エンジンの上に開閉機構やルーフを収めねばならない)。
そして「スーパーレッジェーラ=超軽量」の名が示すとおり、カーボンパーツの使用も多数。
「Superleggera」エンブレムは鍛造カーボン製ですね。
なお車体はアルミ製、ボディパネルはコンポジット素材だとアナウンスされています。
DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテのインテリアは豪華そのもの。
シートには複雑な柄のステッチやパーフォレイト(パンチング)加工が施されています。
シートバックはカーボンファイバー製。
シート表皮とともに、オープンモデルならではの「見られる」ということを意識した部分なのかもしれません。
VIA:Astonmartin