| アストンマーティンDB4の歴史的価値は非常に高い |
車体、エンジン、トランスミッションはいずれもオリジナルのまま
さて、ここ最近なんどか報じられている「納屋で発見された希少車」。
今回はアメリカにて1962年式のアストンマーティンDB4が発見され、レストアされれば100万ドルを超える価値があるとして話題になっています。
ただし販売元は未レストアのままの引き渡しを希望しており、32万ドル程度での売却を考えている、とのこと。
アストンマーティンDB4はなぜ放置されることに?
そこでこのアストンマーティンDB4が放置されることになった背景ですが、ずっと納屋に放置していたオーナーによれば、1970年代後半にベトナム戦争から帰還し、その後に地元の整備工場に就職したところ、その経営者からアストンマーティンDB4の修理を手伝うように言われ、数週間かけて修理した後になぜかその経営者は彼にDB4を譲ったとのこと(ちょっと信じられないけど)。
そうやってこのアストンマーティンDB4を手に入れたオーナーは、自宅までこのDB4を移動させ、ゆっくりレストアをしようと考えていたものの、ついつい計画が延び延びになってしまい、結果的に30年も放置することとなったと語っています。
そして今回、30年ぶりに納屋から出されることになり、現在ガルウイング・モーターカーによって販売がなされているわけですが、このアストンマーティンDB4はシャシー、エンジン、トランスミッションのナンバーがマッチしており、つまり工場を出てから一度も載せ替えを経験していない、ということに。
見たところ、埃などはかなり積もっているようですが、保管場所の湿度が低かったのか、錆で崩れ落ちるような様子はあまり見られず、意外にいいコンディションを保っているようにも見えますね。
それぞれの状況にもよるものの、こういったクラシックカーについては「レストアしていない」状態のほうが高い価値と評されることもあり、もしかするとこのアストンマーティンDB4についても、予想外の価格を提示するバイヤーが登場するのかもしれません。
アストンマーティンDB4はこんなクルマ
アストンマーティンDB4は1958年に発売されたスポーツカーで、3.7リッター直6エンジンを搭載し、新車当時は最高出力240ps/5,000rpm、最大トルク325Nmを発生するという高性能車。
DB2の鋼管スペースフレームに替えて鋼板溶接プラットフォームを取り入れており、その上にアルミニウム製のパネルを被せるというカロッツェリア・ツーリング独自の軽量構造「スーペルレッジェーラ」構造を持つこと、当時としては珍しい4輪ディスクブレーキを持つことも大きな特徴です。
生産されたのはわずか1,129台だというので非常に希少なクルマであることは間違いなく、ある意味で今回のアストンマーティンDB4は「世紀の大発見」ともいうべきレベルなのかもしれませんね。
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