ロールスロイスは先日、新型ファントムを発表していますが、近いうちにブランド初となるSUV(ロールスロイスによるとHSV)「カリナン」を公開予定。
ロールスロイスというと比較対象のない「天上天下唯我独尊」的なイメージも受けるものの、なぜかベントレーに対してはライバル心を燃やしているようで、時折ベントレーに対して攻撃的な発言を行っています。
以前は「ベントレーとてライバルではない」という発言を行っていますが、今回はロールスロイスCEOがベントレー・ベンテイガを指して「あんなものは目立ちたがり屋で、ただQ7の外装を替えただけの車だ。我々はベンテイガのように、大量生産車のプラットフォームを使用しない。それは設計の自由度を奪い、壊滅的に排他性を失わせるからだ」と批判。
ベントレー・ベンテイガはフォルクスワーゲン・アウディグループのMLB Evoアーキテクチャーを使用しており、指摘のあったアウディQ7のほか、次期ポルシェ・カイエン、ランボルギーニ・ウルスにも採用予定。
なお「カリナン」については6.75リッターV12ツインターボエンジン、レーザーヘッドライト、完全に姿勢をフラットに保つデバイスが投入される、と見られていますね。
ちなみにベントレーは1919年にイギリスで創業し、その後1931年にはロールスロイスに買収されています。
ロールスロイス内では「ロールス・ロイスはショーファー(運転手)ドリブン・カー」「ベントレーは自分で運転するスポーティーな車」としてその立場を分けてきましたが、1998年にロールスロイス、ベントレーともにフォルクスワーゲン・アウディグループに。
ただしこの時の契約(トラブルがあった)で「2002年までフォルクスワーゲンがロールスロイスを製造販売し、2003年以降はBMWがこれを行う」となっており、よって現在ロールスロイスはBMW傘下。
要は「これまで一緒だった」ロールスロイスとベントレーがそれぞれBMW、フォルクスワーゲンに所有されることになっており、ここでなんらかの愛憎劇が生じているのかもしれず、妙な対抗心があるのかもしれませんね。
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ロールスロイス「HVは妥協。自動運転については、我々の顧客はすでに”運転手”を持つことで実現している」
ロールスロイス「自動車業界に敵はない。たとえベントレーであってもだ」。なお毎年サプライズを用意とのこと
ロールスロイスオーナーの平均年齢は45歳。なおBMWは50歳、ベンツは51歳、ベントレーは56歳