まさかのピンクも！ベントレーが「過ぎ去りしハリウッドの黄金期」をイメージしたパステルカラーの”特別仕様”コンチネンタルGTCを発表

｜　ベントレーのカスタムプログラム「マリナー」の利用率は2年で3倍に　｜

現在の高級車は「パーソナリゼーション」が大きなキーワードとなっている

さて、自社のパーソナリゼーション、そしてコーチビルドを手掛ける「マリナー」より様々な特別モデルを発表しているベントレー。

今回はおよそベントレーらしからぬ、パステルカラーを身にまとうコンチネンタルGTC スピードを発表しています。

このパステルカラーを持つコンチネンタルGTC スピードは、ベントレーの正規ディーラー、ベントレー・ビバリーヒルズによってオーダーされたもので、ボディカラーには「ジェットストリームII」「セージグリーン」「（特注色の）ハリウッド・ブラッシュ・ピンク」の3色が用意されている、とのこと。

標準モデルのコンチネンタルGTC スピードとスペックは変わらず、搭載されるエンジンはW12ツインターボ（最高出力659PS）、0-100km/h加速3.7秒、そして最高速度335km/hだと紹介されています。

イメージは「ハリウッドの黄金時代」

ベントレーによれば、これらコンチネンタルGTC スピードはハリウッドの黄金時代をイメージしたものだといい、具体的には「メアリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクス、ウィル・ロジャース、ルドルフ・バレンティノらが活躍した1920年代のハリウッドのアールデコ様式」へのオマージュ。

ジェットストリームIIを採用するこの個体の内装に用いられるのはリネン（麻）カラーにインペリアルブルー、そしてリネンカラーのステッチ。

ピアノリネンとインペリアルブルーの2色の化粧板をダッシュボードに採用し、キックプレートにはる「The Beverly Hills」の文字を30年代っぽいフォントにて再現しています。

セージグリーンのボディカラーを持つ個体の内装はカンブリアグリーンとリネンの2色使い。

「ハリウッド・ブラッシュ・ピンク」の内装はクリケットボールハイドとリネンというコンビネーション。

ベントレー・コンチネンタルGTC「ハリウッド」には特別な仕上げも

なお、これら特別仕様のベントレー・コンチネンタルGTC スピードは細部に至るまでこだわりが発揮され、ボディにはピンストライプ、そしてホイールカラーはボディ同色、そしてホイールのエッジにはホワイトのハイライト入り（ホワイトリボンの入るタイヤをイメージしているようだ）。

ヘッドレストにはアールデコを思わする文様も。

ベントレーによれば、これらのスペシャルモデルは「ハリウッドの黄金期（オールドハリウッド）」「グラマラスな雰囲気」「クラシックカーを彷彿とさせるディティール」によって1930年代当時のスピリットを凝縮した、とのこと。

なお、今回この特別仕様車を製作した「マリナー」では、通常のカタログオプションの範囲を超えた様々なカスタムペイントや特別な内装などを実現してくれますが、2020年に比較してマリナーを活用する顧客の数は3倍に増え、カスタムペイントを依頼する顧客の数だけでも2倍に増えているのだそう。

ベントレーは特別仕様車、そしてマリナー専売モデルを通じてその「カスタムの可能性」を広く周知しており、顧客はそれらを見ることで「こんなこともできるのか」というポテンシャルを初めて知ることになり、よって「次にベントレーをオーダーするときはこういった仕様に」という夢をふくらませるのでしょうね。※そういったカスタムをしたいからベントレーを選ぶ、という人も少なくないと思われる

そう考えると、顧客はベントレー側が提示しないかぎり、ベントレーに何ができるのか、どういった可能性を秘めているのかを知ることが難しく、よってベントレー側の情報発信がいかに大事であるか、そしてそれがマリーナーの成功にいかに貢献したかということもわかります。

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参照：Bentley