| そうなれば、ますますレッドブルRB17の価値が上がることは間違いない |
そしておそらく、今後これほどまでに大規模なハイパーカープロジェクトは誕生しないだろう
さて、優勝請負人の異名をとるF1設計界のレジェンド、エイドリアン・ニューウェイ氏がついにレッドブルを離れると正式に発表されていますが、そこで気になるのが同氏の去就、そしてレッドブルにて開発中のハイパーカー「RB17」。
次にどのチームに行くのかについては今後様々な話が出てくるとして、今回はRB17に関する話がいくつか出ています。
このハイパーカーは2024年発表、2025年に生産を開始するとアナウンスされているものの、エイドリアン・ニューウェイ氏は2025年第1四半期にレッドブル・レーシングの最高技術責任者の職を離れることが決まっており、よってハイパーカーの開発や生産に影響が生じる可能性が指摘されているわけですね。
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エイドリアン・ニューウェイは在籍期間中、ハイパーカーの開発に専念
ただ、今回エイドリアン・ニューウェイ氏が発したコメントによると、同氏は在籍期間中「RB17の開発に専念する」こととなるようで、これまでの計画に変更なく開発と発売、そして生産開始が行われることに言及しています。
ほぼ20年にわたり、レッドブル・レーシングが新興チームから複数のタイトルを獲得したチームへと成長する上で重要な役割を果たせたことを大変光栄に思います。 今はそのバトンを他の人に渡し、自分自身にとって新たな挑戦を模索する好機だと感じています。その(退団までの)間、RB17の開発は最終段階に入っているので、チームでの残りの時間はそこに集中するつもりです。
レッドブル「RB17」とはどんなハイパーカーなのか
このレッドブルRB17についておさらいしておくと、限定50台、その価格500万ポンド(現在の為替レートだと9億8000万円くらい)という極めて購入難易度が高いクルマであり、おそらくはエイドリアン・ニューウェイ氏が「持てる知識とノウハウの全て」を注ぎ込んだハイパーカー。
同氏はアストンマーティンとのパートナーシップにてヴァルキリーの開発に携わっていたものの、アストンマーティンの資本が途中で変わり、これによって提携関係が解消されたためにヴァルキリーの開発においてはいくつか「やり残した」ことがあると言われています。
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そこで「ヴァルキリーの開発によって得た知見、ヴァルキリーで達成できなかったこと」をレッドブルにて実現させるためのクルマがRB17ということになりますが、上述の通り現在開発が進行中で、つい先日も「搭載されるエンジンが自然吸気V10へと変更され、レッドゾーンは15,000回転」とアナウンスされたばかり。
そしてこのエンジンは203馬力を発生するエレクトリックモーターとの組み合わせによって1,014馬力を絞り出すと言われていますが、このエレクトリックモーターはギアチェンジ中にもトルクを供給し、リバースギアとして機能することについても言及されています。
さらに車体重量はわずか900kg、そしてF1マシンにも匹敵するラップタイムを記録することが可能だとされ、19年間にわたるレッドブル・レーシングの在籍期間中、ドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル6回、11回の優勝に貢献したエイドリアン・ニューウェイ氏が手掛けるだけに、「F1よりも速い」のは掛け値なしの事実なのかもしれません。
なお、一方のレッドブルは「7月に開催されるグッドウッドにてRB17を発表する予定」だとコメントしており、あと少しでその姿を見ることができるということになりそうですね。
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