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ゴードン・マレーがT.50sにてル・マンに参戦する可能性を語る。「来年はF1がルマンを制覇してから30年です。参戦決定とは言えませんが、絶対ないとも言えません」

ゴードン・マレーがT.50sにてル・マンに参戦する可能性を語る。「来年はF1がルマンを制覇してから30年です。参戦決定とは言えませんが、絶対ないとも言えません」

Image:Gordon Murray Automotive

| 現実的には参戦のための「枠」確保、そしてパートナーの選定など課題が山積しており、2025年の参戦は不可能であろう |

しかしGMAであれば、それを支援したいと考えるレーシングチームは山のようにあるだろう

さて、「ロードカーとして設計されたのにル・マン24時間レースに出場し、総合優勝を成し遂げてしまった」驚異のスーパーカー、マクラーレンF1。

このマクラーレンF1の設計を担当したのがほかならぬゴードン・マレー氏ですが、現在同氏は自身の自動車メーカー「ゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)」を立ち上げ、ここからはV12エンジンを搭載し車体重量900kg台というこれまた驚異のハイパーカー「T.50」そして「T.33」を発売しています。

そして今回、カーメディアに「ル・マン24時間レースへの酸性計画はあるか」と聞かれ、いくつかの興味深い回答を示すことに。

マクラーレンF1とGMA T.50との比較レビュー動画が登場。T.50は「ゴードン・マレーがF1設計当時、実現したかったが技術の壁に阻まれた」ことを実現したクルマである
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「GMAによるル・マン24時間レースへの参戦は「無いとはいえない」

現在モータースポーツは世界的に非常に強い関心を集めていて、F1だとキャデラックやフォード、アウディが参戦を予定しており(残念ながらポルシェは失敗)、ル・マン24時間レースにはフェラーリやBMWが復帰済み、さらにはランボルギーニが新規参戦しアストンマーティンも復帰の意向を示すなど大きな盛り上がりを見せています。

そこで今回、ゴードン・マレー・オートモーティブの製品担当ディレクターを務めるダリオ・フランキッティ氏が「GMAとしてル・マン24時間レースへ参戦する計画はあるか」と聞かれ、以下のように答えています。

「私はモータースポーツ、とりわけル・マン24時間レースに復帰したいと思っています。そして、あの大男(ゴードン・マレー。非常に身長が高いことで知られる)は、レースに対する情熱を今でも持っていると思います。」

参考までに、ダリオ・フランキッティは元レーシングドライバーで、インディ500では3回優勝、インディカードライバーズ チャンピオンに 回輝くという経歴を持っており、現在はゴードン・マレー・オートモーティブにてブランドおよび製品担当ディレクターの役職を務めていますが、ドライビングレジェンド、テストエンジニア、完成車両検査官、顧客フレンド、ブランドチャンピオンなど、複数の役割を果たすという「GMAにとっての最重要人物の一人」です。

さらに同氏はサーキット走行専用モデル「T.50s ニキ・ラウダ」がモータースポーツ車両とほぼ同じ方法で開発されていることを認め、コスワース製V12エンジンこそロードカー用のT.50と基本構成を共有するものの、それ以外はほぼすべてのコンポーネントはT.50ロードカーとはまったく異なることについても言及することに。

ゴードン・マレーがT.50のサーキット仕様「ニキ・ラウダ」開発の舞台裏を語る。T.50を名乗るものの、中身は全く別のクルマであるようだ【動画】
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加えてル・マン24時間レースに導入されているBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)にも言及しており、「T.50の問題は、今のところ、どこにウエイトを載せるかです。T.50s ニキ・ラウダの重量は900kg未満ですがが、今年のル・マン ハイパーカー クラスで優勝したクルマは1,200kgです。よってル・マン参戦には様々な障害があります」ともコメント。

つまり同氏およびGMAは具体的にル・マン24時間レース参戦を考えているということになりそうですが、「軽すぎて」ウエイトを300kg以上も積まねばならないというのもまた前代未聞。

「もちろん、来年はゴードン・マレーの設計したクルマ(マクラーレンF1)が ル・マンを制覇してから30年になります。GMAがル・マンに参戦することは今のところ予想できませんが、しかし、絶対にないとは言えません。あの美しいV12サウンドがが木々の間を抜けてこだまし、ミュルザンヌストレートを疾走する姿を想像してみてください。」

    ル・マン24時間レースに参戦するのは並大抵のことではなく、資金面はもちろん参戦体制、そして通常は最初からそれを念頭に置いて作られた車両が必要となり、よっていかにサーキット走行専用のセットアップを持つといえどT.50s ニキ・ラウダでル・マンを走り優勝を目指すはの至難の業かもしれません。

    ただし30年前にマクラーレンF1がそれを実現したように、GMA T.50s ニキ・ラウダもまた「常識では考えられない」偉業を成し遂げてくれるのかもしれませんね。

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    参照:CARBUZZ

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