| 正直、これは期待以上だ |
ジャガー初のフルエレクトリックモデル、「I-PACE(I-ペイス)」。
さっそく展示試乗会へと行ってきましたが、まずはその内外装のインプレッションからお届けしたいと思います(のちに試乗編をアップ)。
初見にて感じるのは「SUVよりもスポーツカーに近い」というもの。
車高は意外に低く、フロントウインドウの傾斜が緩い(寝ている)ためにそう感じるのでしょうね。
ジャガーI-PACEはジャガーの未来と過去を併せ持つ
ジャガーI-PACEは「フルエレクトリック」ということで、間違いなく「ジャガーの未来」を示すクルマですが、よくよく見るとフロントフェンダーが盛り上がり、そのままサイドで一旦下がって(そのため横方向の視認性はかなりいい)またリアフェンダーで盛り上がる、というラインを持っています。
これは「D-TYPE」はじめ、クラシックジャガーに見られるデザイン的特徴でもありますね。
そして各部の仕上げも「ジャガーらしく」、たとえばウインドウモールはポリッシュがかけられたアルミ(風?)が採用され、非常に高い質感を持っています(ここが樹脂やラバーだと著しく高級感を損なう)。
フロントグリルは「非貫通」、つまり風を通さない「フタ」。
ただしジャガーらしさを演出するためか「グリルレス」としなかったようですね。
ドアハンドルはポップアップ式。
これは新世代のジャガー・ランドローバーの特徴で、レンジローバー・ヴェラール/イヴォークにも採用されていますね。
ホイールは20インチ(グレード、オプションによって18〜22インチまで)。
ちなみにジャガーのクルマに採用されるタイヤ/ホイールはかなり直径が大きいことが特徴で、これはE-PACE、F-PACEも同じ。
この「大きなタイヤ/ホイール」については、デザイナーのイアン・カラム氏の意向によるところが大きいようですね。
ちなみに最低地上高はけっこう高く、しかしタイヤ/ホイールが大きいために「4輪で踏ん張っている」印象が強く感じられ、かなりな安定感が感じられるもの。
渡河水深は50センチ、とのこと。
リアはこんな感じ。
フロントは低く、フロントウインドウはかなり寝ていて、ベルトラインは「後ろ上がり」。
そしてリアデッキは高く、リアウィンドウはクーペを連想させる傾斜を持っていおり、かなりスポーティーな印象もあります。
加えてサイド部分の下がぐっと絞り込まれ、これによって前後フェンダーが(相対的に)張り出しているという印象を持たせることに。
リアの「ジャガー」エンブレムはけっこう巨大。
リアデッキには小ぶりのスポイラー、そしてルーフスポイラーは左右端がツノのように尖った形状。
他の部分にこういった鋭い突起は見られず、ここだけに「鋭いエッジ」を使用するというユニークなデザインです。
そしてリアディフューザーもかなり巨大。
こういった部分がI-PACEをスポーツカーのように見せているのでしょうね。
ジャガーI-PACEのインテリアはこんな雰囲気
そしてジャガーI-PACEのインテリアはこんな感じ。
ほかのジャガーとはけっこう違う印象があり、どちらかというとレンジローバーに近い雰囲気ですね(ジャガーは囲まれ感が強いコクピットデザインが特徴だが、レンジローバーは開放的)。
ダッシュボードのセンターには大きな液晶モニター。
操作のほとんどはタッチ式ディスプレイで行い、物理スイッチは最小限です。
エアコン操作はダイヤルにて。
ただしダイヤルのインナーにも液晶が内蔵されるなど「基本はデジタル」。
これを「回す」「押す」「引く」等の操作を組み合わせ、各種調整を行います。
メーターはフルデジタル。
シートは非常に上質。
座り心地も上々です。
フロントトランクは(大きなフロントフードに比較して)極小。
リアトランクはけっこう広い構造を持ちますが、バッテリーを下に敷き詰めているためかフロアが高くなっています。※フロントは27リッター、リアは1453リッター
なお、ジャガーI-PACEのスペックは下記の通り。
けっこう大きく、けっこう高価なクルマですが、その装備や走行性能を考慮すると、現時点では「お買い得なEV」だと考えています。
ジャガーI-PACE ボディサイズ:全長4680ミリ、全幅2011ミリ、全高1565ミリ 駆動方式:AWD(2モーター) 車体重量:2208キロ 出力:400馬力 航続可能距離:480キロ※1時間で270キロ分の充電が可能 0−100キロ加速:4.8秒 価格:959万円〜1162万円 |
他の画像はFacebookのアルバム「ジャガーI-PACE」に保存しています。
こちらは(もちろんフルエレクトリックなので)無音でジャガーI-PACEが走行する動画。
そしてこちらはジャガーI-PACEの外装を収めた動画。