| 70年前に3台だけ作られたプロトタイプ |
ランドローバーは2018年に70週年を迎えますが、その節目に新型ディフェンダーを発表する予定。
加えて今回、生産わずか3台のみとされる「シリーズⅠプロトタイプ」のうち一台が偶然発見され、これをレストアして公開する、と公表しています。
なお、この個体は1948年のアムステルダム・モーターショーに展示されたもので、しかしその後ずっと「行方不明」だったもの。
まさに奇跡。全くレストアされず
この個体が最後に確認されたのは1960年代で、それ以降の消息はつかめず、てっきり「スクラップにされた」と信じられていた、とのこと。
今回偶然にも発見されることになり、ランドローバーがその過去を辿った段階で20年近く農場に放置されていたこと、その後別のオーナーがレストアを行おうと買い取ったものの手付かずで放置されていたことも判明。
ランドローバーによると、「このシリーズⅠプロトタイプは自動車史において非常に重要なモデルであり、代替性がない。我々はレストアプログラム”リボーン”を通じ、この車を徹底的にレストアする」とコメント。
ハンパにレストアされなかったのはまさに幸運で、そのためランドローバーはまったく「オリジナルのまま」この車両を手にすることになったわけですが、まさに世紀の大発見レベルだと言えそうです。
なお、ランドローバーが公開したこの個体の歴史は下記の通り。
見た目は完全にボロボロですが、納屋ではなく「外で」発見されたにしてはまだコンディションが良いのかもしれません。
1948年: 市販モデル同様のパーツやエンジンにアップグレードされ、その際に右ハンドル仕様へコンバート
1955年: 6月25日に最初の登録となる
1961年: ハンズワースの別オーナーへと売却される
1965年: サットン・コルドフィールドへ移動
1967年: ストラットフォードへ移動
1968年: ワーセスターシャーへ移動
1968年: ウェールズで動力源として使用される
1988年: 押収され、バーミンガムのオーナーに売られる
2016年: 庭で発見されるもレストアされず
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