マクラーレンが新たな「MSO」による限定モデル(570GT)を発表。
MSOは「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」の略で、顧客の要望に応じて車両をカスタムしたり(P1オーナーの70%がこれを利用したとされている)、限定車を制作したりする部門。
今回は570GTをベースとし、わずか6台のみの販売となっていますが、ボディカラーが「いかにもイギリス」っぽくグリーンをベースに、内装にはタンレザーを用いたシックな仕様となっています。
このグリーンは「XPグリーン」と呼ばれ、1997年のマクラーレンF1 XP GTロングテールに採用されていたカラーをモチーフとしたもので、フロントスポイラーやサイドスカート、ディフューザーにはマクラーレンのコーポレートカラーでもあるオレンジをアクセントとして使用。
※最近はグリーンの車が減り、ポルシェはじめ多くのメーカーがグリーンをカタログから落としているだけに新鮮
ボディパーツの一部はブラックへとペイントされ、これはダークグレー仕上げのホイール(鍛造)ともベストマッチ。
フロントフェンダーにはシルバーのユニオンジャック・エンブレムも。
インテリアにおいてはBowers & Wilkinsサウンドシステムを装備。
シートのセンターにはボディカラーを再現したグリーンが用いられています。
当然ながらこの6台は販売先が決まっているようで、イギリス、ドイツ、オランダなどへ販売されるようですね(オランダは古くからスーパーカーの販売先として重要な位置を占め、現代でも限定モデルの割り当てが多い)。
マクラーレンにとって「MSO」は大きな収入源となっているように思われますが、それもこうやって「カスタム例」を頻繁に公開しているためだと思われます。
こういった限定モデルや、イベントに出展されるようなカスタムモデルを露出させることで、マクラーレンをこれから購入しようとする人々が「こういった感じにしたい」という具体的なヴィジョンを持つことができ、それを実際に注文する、というサイクルなのでしょうね。
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