以前に公開されていた「1050馬力」からピークパワーがダウン
マクラーレンがその新型ハイパーカー「スピードテール」の情報を公開。
え?もう公開されてたんじゃないの?と思いますが、実はまだ最終スペックは確定しておらず、「おおよそ」のところが公開されていただけで、今回ようやくその諸元が発表されることに。
なお、その諸元が公開されたのは「限られたメディアのみ」だそうで、今回はRoad & Trackがその内容について紹介しています。
ガソリンエンジンとエレクトリックモーターのピークパワーは「異なるポイント」で発生する
これによると「1050馬力」と言われていた出力は最終的に「1035馬力」に。
ガソリンエンジン(4リッターV8ツインターボ)は最高出力746馬力、そしてモーター(1個)の最高出力は308馬力と公開されているので、これらを足すと「1054馬力」になるはずですが、面白いことにガソリンエンジンとモーターとでは「ピークパワーが出るポイントが違う」ので、両方合わせて最も高い出力が出るときが「1035馬力」なのだそう。
なお、エンジンそのものは基本的にマクラーレン720Sやセナに使用されるものと同じですが、エレクトリックモーターはこれに接続されるトランスミッション(グラツィアーノ製7速デュアルクラッチ)へとダイレクトに入力され、これはあくまでも「ガソリンエンジンの補助」。
よってスピードテールはP1とは異なり「エレクトリックモーターのみ」で走行することはできない、とのこと。
そしてスピードテールに装着されるバッテリーの重量は52キロだと明かされ、これは「燃料タンクの下」に収められているようですね(ちょっと怖い)。
面白いのは「ワイヤレスチャージャー」を装備していることで、これはフロントバンパーの下側に内蔵されている模様。
重量については1430キロだと改めて公開され、これは以前に公開された数字と同じ。
バッテリーとモーターを積むためにマクラーレン720Sの1283キロよりも重く、しかしマクラーレンP1の1450キロより「ちょっとだけ」軽くなっています。
0−100キロ加速は今でもまだ公表されないままですが、0−300キロまでの加速にかかるのは12.8秒、最高速度は時速403キロ、とすでに公開されていますね。
なお、マクラーレン・スピードテールは発表されたのちにロードテストを開始すると発表され、つまり発表された段階では「まだ開発完了していなかった」ということになりますが、これは最近のハイパーカーではよくあることで、セナも同様のパターンでしたし、アストンマーティン・ヴァルキリーも同じですね(こちらも最近ようやく確定スペックが公開された)。
マクラーレン・スピードテールはそのカスタム性も一つの特徴
マクラーレン・スピードテールは内外装を自由にカスタムできることも大きな魅力で、フロントのエンブレムにしても「カーボン」や「プラチナ」などを選択可能。
マクラーレンはずいぶん前から「オーダーメイド」に力を入れていますが、これはマクラーレンに利益をもたらすだけではなく、そのクルマのオーナーに対して愛着をもたせ、「転売」現象を起こりにくくさせるのでは、と考えています。