| マクラーレンはこの「GT」でグランツーリスモを再定義 |
マクラーレンがブランニューモデル「GT(グランドツアラー)」のティーザー動画を公開。
今回の動画では偽装なしの姿が収められているものの、全体的に暗めの映像となっており、詳細を知ることができるのは正式発表の5月15日まで待つ必要がありそうです(それまでにもいくつかティーザー画像/動画が公開されるかも)。
GTカーでもスポーツ性能を犠牲にしない
マクラーレンはこのニューモデル「GT」にて”グランドツアラーセグメントを再定義する”としており、一般に「ゆったりした」乗り心地とドライビングフィールを持つGTカーに対し、スポーツカーの要素を盛り込むものと思われます。
さらには遮音や制震のために重くなりがちなGTカーに対しても一石を投じることになりそうで、以前にマクラーレンは「GTカーだからといって、重いとは限らない」ともコメントしているので、スーパースポーツの軽量性も併せ持つことになりそう。
なお、このマクラーレンGTは、おそらくマクラーレンにとって「計画外」のモデル。
つまり、策定された計画に加えて新しく考案されたモデルと考えています。
そしてマクラーレンがこの「GT」投入を考えた理由としては、「570GT」を投入したときに一定のポジティブな反応があり、GTカーに(独立したセグメントとして発売するだけの)ポテンシャルがあると感じた、とコメント。
570GTは、570SNSに比べ、ラゲッジスペースを拡大し、サスペンションをマイルドにし、ステアリングレシオもスローにしたものですが、のちにマクラーレンは顧客の要望に応える形で570GTの「サスペンション」「ステアリングレシオ」をクイックにする「Sハンドリングパック」が追加。
この「ハンドリングSパック」の価格は3,526,000円と非常に高価で(上記変更のほか、軽量装備も含まれる)、しかし「もともと570Sに比較して高価な570GTを購入し、570S同様の足回りにするためにさらにお金を払う人」がいる、ということですね。
つまりは「ピュアスポーツの足回りに、GTカーのラゲッジスペース」を持つクルマが特定の人々に対する「正解」ということになり、それが今回の「GT」ということになりそう。
たしかに今回公開された動画のサイドプロフィールを見るに「ハイデッキ」構造を採用していて、ここがラゲッジスペースに充てられるのだと思われますが、そのほかに「軽量性」も追求されていると思われ、おそらくは570GTや570Sよりも高価なクルマになりそう。
ターゲットとしては、荷物を積んで、スーパーカーでロングツーリングに出かけようという人になりそうですが、つまりは「相当に裕福な人」。
その観点からしても、高級素材を使用した高品質なインテリアが与えられる可能性が高く、やはり高価なシリーズとなるだろう、と考えています。