| これを公道で乗るには相当な勇気が要求されそうだ |
マクラーレンP1 GTRは「マクラーレンP1購入者のみに販売された、サーキット走行用モデル」で、その生産台数はわずか58台のみ。
その後、かつてマクラーレンF1を駆ってル・マン24時間レースを制したこともあるイギリスのレーシングファクトリー「ランザンテ(Lanzante)」がこれを「公道走行可能な」仕様へとコンバートしていますが、今回販売されるのもその「行動を走行できる」マクラーレンP1のうちの一台(この姿で公道を走行できるというのはにわかに信じられませんが)。※マクラーレンP1は375台限定で約1億円、P1 GTRの価格は3億5000万円
マクラーレンP1 GTRは究極のドライバーズ・カー
マクラーレンP1 GTRは「サーキットにおける世界最高のドライバーズカー」として開発されており、カーボン製のエンジンベイやルーフ、ポリカーボネート製ウインドウ採用にて、通常の(公道走行可能な)P1よりもさらに50kg軽く仕上がっています。
なお、エキゾースト・パイプはチタン製で、これだけで6.5kgのダイエットが可能に。
エンジンは3.8リッター・ツインターボ(800馬力)、エレクトリックモーターは200馬力、つまり合計で1000馬力を発生。
ボディ形状も若干異なり、P1よりも80ミリ広く、さらに車高も50ミリ低く、センターロックホイールを装備。
巨大なリアウイングは600キロのダウンフォースを(時速241キロの時点で)発生する、とされています。
そのマクラーレンP1 GTRを公道仕様へとコンバートするのがランザンテですが、このコンバートについてはマクラーレンの「公認」。
ランザンテはこれまでマクラーレンのレーシングカーを製作してきたり、さらにはレースで勝利するという経歴を持っていて、そこまマクラーレンからの「信頼」に繋がったのだと考えられます(ただしマクラーレンが許したのは「5台のみ」のコンバート)。
なお、マクラーレンP1 GTRは3億5000万円という、「P1の3.5倍」の価格を持っています。
レース用ということで「様々なパーツを取り払われている」はずなのに、なぜそこまで高くなるのかは疑問であったものの、画像を見るに、そもそもP1とP1 GTRとは根本的に異なるクルマである、ということもわかりますね。
インテリアはフルカーボン。
公道走行可能ではあるものの、シートは「ひとつ」つまり一人乗りということになります。
仮に「2人」乗れたとしても、防音や制振はなれていないと思われ、車内は会話ができるレベルではないのかもしれません。
ステアリングホイールはレース仕様のまま。
おそらく「持ち替えることなく」カーブを曲がれるということになりそうで、しかし市街地ではどんなステアリングフィールなのか気になりますね。
なお、ウインカーレバー等を持つ「ステアリングコラム」が公道走行合法化に際して取り付けられています。
走行距離や販売価格は不明つまり「ASK」ですが、これまでマクラーレンP1 GTRは4億5000万円ほどで取引されているので、今回もやはり「それと同じくらい」だと考えて良さそうですね。
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