| 名付けてマクラーレンLM25エディション |
さて、先日英国のレーシングカーファクトリー、ランザンテからアナウンスされた「スペシャルモデル」。
おそらくは1995年のル・マン24時間レースで優勝した「マクラーレンF1 59号車(東京上野クリニック号)」をイメージした使用になるのではと言われていましたが、今回その特別仕様車「6モデル」が公開に。
このランザンテは1995年のル・マンにて優勝した東京上野クリニック号を製作したファクトリーでもあり、これによって「マクラーレン・スペシャリスト」として(マクラーレンに)認められることとなったわけですね。
そういった功績がP1 GTRの「ロードコンバージョン」へとつながったり、今回の特別モデルへのコンバージョン(コンバージョンを行うのみで、車両販売は行わない)へとつながったということになりそうです。
マクラーレンF1 59号車は特別な存在
なお、このマクラーレンF1 59号車「東京上野クリニック号」は非常に特別な存在であり、ル・マン24時間レースにて優勝したということからマクラーレンF1の価値を大きく上昇させています。
そして本家マクラーレンからも、マクラーレンのコーポレートカラーである「オレンジ」と、59号車に採用されていた「ウエノグレー」とを組み合わせた(ル・マン優勝25周年)記念限定車が登場したほどで、つまりはそれほど重要なアイコンであるということですね。
今回は本家マクラーレンからではなく、当の東京上野クリニック号を製作したランザンテからの「東京上野クリニック仕様」ということになりますが、コンバージョンの対象となるのは「600LT(クーペ)」「600LTスパイダー」「765LT(クーペ)」「765LTスパイダー」「セナ」「セナGTR」の6モデル。
つまりはいずれもハードコアモデルということになり、これはランザンテらしいい選択だと思います。
今回のコンバージョンシリーズは「LM25エディション」と題され、これはもちろん「ル・マン優勝25周年」を意味したもの。
ボディカラーはマクラーレンF1 59号車に採用されていたウエノグレーをモチーフとし、そこへトーンの異なるグレー、そしてカーボンファイバーを組み合わせています。
そのほか、当時のマクラーレンF1 59号車を模した5本スポークホイール(7キロ軽量化できる)を装着し、これを固定するのはチタン製ハブボルト。
ブレーキキャリパーにはゴールドがチョイスされています。
そして面白いのはドアの「59」がゴースト仕様となっていること。
つまり「あえて」目立たないようにしているということですが、なかなかに渋い仕様ですね。
反面、サイドステップには「LM25」の文字がくっきりと入ります。
今回インテリアの画像はないものの、ゴールドのスイッチとペダル、そしてレッドとブルーのハーネスが装着されるとされ、これももちろんマクラーレンF1 59号車と同じ仕様なのだそう。
この他オプションとして、マクラーレンF1に採用されていた「金張り」エンジンフード(金は放熱性が高いので。このあたりコストよりも実用性を重視した証でもある)、ウエノグレーペイントと「LM25」のロゴ入りキーがオプションとして用意される模様。
この「LM25エディション」へのコンバートにかかる費用は約2000万円だとされており、作業にかかる期間は3ヶ月。
限定台数については公開されていないものの、当然ながら「無限」ではないものと思われます。