| 車体同様、スーパーカー/ハイパーカーのチューンもどんどんエクストリーム&高価格化しているようだ |
アメリカはモンタナより新手のチューナーが登場。
その名を「SWAE」といい、今回カーボンファイバーを多用したマクラーレン720S用のワイドボディキットを発売しています。
なお、通常は新興チューナーというと「ミニマムスタート」ということで簡単なカバーやスモールパーツから展開を行うものの、このSWAEはいきなりワイドボディという大技を繰り出してきたということになりそうです。
エアロパーツは3Dプリントにて
ワイドボディキットを構成するエアロパーツの大半は3Dプリンタにて製造されているそうですが、SWAEいわく「3Dプリントにてプリンタで何ができるかという証明」とも語っており、その出来栄えには自身をのぞかせています。
今回SWAEはその詳細について発表していないものの、見る範囲ではフロントバンパー、フロントフード、フロントフェンダー、サイドステップ、リアフェンダー、リアウイングといったパーツが交換もしくは装着されているようですね。
さらにはタイヤ/ホイールも交換され、ガツンとローダウンされている模様。
10スポークホイールはワンオフにて制作されている、とのこと。
ちなみにウイングサポートは3Dプリンタにて成形されたチタン製。
SWAE製マクラーレン720Sの細部はこうなっている
そしてこちらはSWAE製マクラーレン720のディティール。
フロントフェンダー上のエアアウトレットはルーバーではなくスリット状のカーボンインサートです。
フロントスプリッター、アイソケットのインナー、バンパーサイドのウイングレットやエアロパーツもカーボン製。
相当に大きなダウンフォースを稼ぐことができそうですね。
車体下回りの多くはカーボン製。
パネル単位で交換が可能なパーツも極力カーボンファイバーへと置き換えられています。
磨き上げたのは外観だけではない
このSWAE製マクラーレン720について、手が入ったのは外装だけではなく、なんと出力も「900馬力」にまで高められているとのこと。
SWAEは「妥協なく夢を追求する」としており、このマクラーレン720Sはまさにそれを体現した車両ということになりますが、現段階ではこの車両を販売する予定はなく、しかしもし売るとしても「5000万円以上」(パーツ詳細も明かされておらず、反響を見て製品化を決めるのかも)。
マクラーレンのチューンというとノヴィテックが有名ではありますが、こういった新手のチューナーの登場が市場を活性化してゆくことになりそうですね。
加えて、最初から「数を追求せず」ごく一部にターゲットを絞ったハイエンドチューナーが誕生しているのもまた、現代ならではの特徴と言えるかもしれません。
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