| ガルフとの提携を解消したものの、なぜか引き続きガルフっぽいカラーを採用してきた |
ドライバーラインアップ、チーム代表を変更してかつての栄光を取り戻すべく2023年シーズンへと臨むことに
マクラーレン(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)が2023年のF1シーズンに向けたチャレンジャー、「MCL60」をツイッター上にて発表。
2023年はマクラーレンがブルース・マクラーレンによって設立されてから60年目にあたるため、これまでの(通し番号を採用した)ネーミングとは異なる特別な名称が与えられています。
マクラーレンは近年、成功を収めているとは言えないものの、F1チームとしてはフェラーリに次ぐ歴代2位の成功を収めている(1966年からF1に参戦を続けている)名門チームであり、今年はランド・ノリスと(ダニエル・リカルドにかわり)オスカー・ピアストリというF1最年少のドライバーラインアップにて2022年以上の順位を目指すことになります(マクラーレンは基本的にベテランよりも若手でドライバーラインアップを構成することを好むようだ)。
マクラーレンMCL60の基本カラーは「オレンジ」
マクラーレンの2023年F1マシン、MCL60に採用されるカラーリングは「オレンジとブルー」。
マクラーレンの創業当初からのシンボルカラーであるパパイヤオレンジを持ち、ブルーのハイライトは1960年代にマクラーレンのレーシングカーに見られた色としてオレンジに加えられていますが、これはすでに提携を解消した「ガルフカラー」を連想させるものでもありますね(他のチームと同様、塗料による重量を減らすため、カーボンファイバーが露出しているパートが多い)。
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参考マクラーレンがあの「ガルフ」と契約しF1マシン、市販車にそのカラーを使用可能に。ガルフって一体何なの?
| 今回の契約は「独占」ではなさそうだ | マクラーレンが「ガルフと数年にわたるパートナーシップ契約を締結した」と発表。今回の提携については、モータースポーツ部門(マクラーレン・レーシングF1チーム) ...
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このマクラーレンMCL60を見てみると、サイドポンツーンがコンパクトに、そしてアンダーカットが大きくなるなどその構造が大きく変わっており、エアロパッケージに苦労した2022年のマシン、MCL36からの大きな進化が見られます。
スポンサーには引き続きGoogleを迎えており、しかしMCL36の「Android」から「Chrome」へとロゴが置き換えられ、ホイールはMCL36同様にGoogleカラーが継続して採用されることに。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/52687637566/in/dateposted-public/マクラーレンは新チーム代表を迎え、飛躍に備える
マクラーレン・レーシングCEO、ザク・ブラウン氏は「マクラーレン・レーシングの60周年を記念して、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがステアリングを握る2023年のF1チーム体制を発表することができ、大変うれしく思います。今年のドライバーラインナップは、知的で自信にあふれ、優れたペースを持つランド・ノリスに、モータースポーツ界最大の新進気鋭の才能を持つオスカー・ピアストリが加わり、非常にエキサイティングなものとなっています」とコメント。
2022年はマクラーレン・フォーミュラ1チームにとって残念ながら最高のシーズンではなく、というのも空力ルールの変更が有利に働かなかったためで、コンストラクターズランキングでは3位から5位に沈んでいます。
しかしながら、2023年は(これまでマクラーレンでレーシング・エグゼクティブエンジニアを務めていた)アンドレア・ステラを新チーム代表に迎え(アンドレアス・ザイドル氏がアルファロメオF1チーム・ステイクに移籍したため)、かつての栄光を取り戻すためにチャレンジを行ってゆくということになり、その動向には期待がかかりますね。
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参照:Mclaren(Twitter)