Image:Lanzante
| おそらくは天文学的なコストが掛かっているのは間違いないが、それでも製造には長い「順番待ち」が生じているものと思われる |
製造を請け負う「ランザンテ」の技術は折り紙付き
さて、マクラーレンと密接な関係にあるイギリスのレーシングカービルダー、「ランザンテ」。
マクラーレンのレーシングカー製作を担当し、その車両が勝利を量産することでマクラーレンそしてマクラーレンオーナーからの絶大な信頼を得ているわけですが、これまでにはP1やセナのサーキット専用モデル「GTR」の公道走行コンバージョンを行うなどの活動を行っています。※ポルシェ935のストリートリーガル化も行っており、レッドブルRB17の公道コンバージョンも計画中
そしてランザンテが2022年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開したのが「マクラーレン P1 スパイダー(下の投稿)」で、今回その2台目の最終組み立てに入ったことが自社の公式インスタグラムにて公開されており、そのボディカラーは見ての通りの「ガルフカラー」。
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通常、こういった「改造車」は敬遠されがちだが
なお、マクラーレンP1は現在再評価されその価値を上げているハイパーカーであり、よってこういった「車体の構造物を切断するという」不可逆的な改造はご法度そして顧客としても「ノーサンキュー」。
しかし上述のとおりランザンテはマクラーレンのスペシャリストで、P1GTRやセナGTRの公道コンバージョンについても”マクラーレンのお墨付き”をもらって行っているとされるので、その実力に異論を唱える人はいないかもしれません。
よってこの「P1スパイダー」につき、むしろ改造後のほうが(改造前よりも)高い価値を発揮する可能性がありそうです。
そして今回公開された「2台目の」P1スパイダーの画像を見ると、インテリアはガルフカラーっぽいライトブルーにオレンジ、そして爽やかなホワイト。
もちろん内外装ともにこのP1スパイダーをオーダーしたオーナーの意向によるものですが、そうとうにインパクトがある一台に仕上がりそうですね。
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