
| マクラーレンは「非常にリコールが少ない自動車メーカー」としても知られているが |
それでも工業製品である以上、リコールからは逃れられない
さて、マクラーレンが国土交通省へとリコールを届け出。
対象となるのはアルトゥーラ、そして765ですが、それぞれ対象台数が少ないために「(100台以下の場合使用されるフォーマットである)少量リコール台数届け出制度」に従っての情報提供となっています。
マクラーレンは今回こんな不具合を届け出ている
そこで今回届け出られたリコール内容ですが、アルトゥーラだと令和5年10月9日〜令和6年12月5日に製造された46台が対象となり、不具合の詳細は以下の通り。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)において、製造工程が不適切なため、後輪用ブレーキ配管を正しく組み付けられていないものがある。そのため、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)及び ESP(横滑り防止装置)が作動した際に、後輪左右で制御が逆になり、最悪の場合、車両が運転者の意図しない挙動を示すおそれがある。
そしてもう一方の765LTでは令和6年5月7日〜令和6年8月26日に製造された46台が対象となり、不具合の詳細は以下の通り。※北米にて、昨年末に届け出られたものと同じ内容
いずれも通常のリコール届出内容とは異なって「実際に報告された不具合件数」「事故の有無」「問題を知った経緯」については記されておらず、シンプルな内容にとどまっています。
ポリカーボネート製テールゲートにおいて、製造工程が不適切なため、接着剤の塗布が不十分なものがある。
そのため、窓ガラスを開けて高速走行(約 154km/h 以上)すると、最悪の場合、テールゲートが脱落するおそれがある。
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参照:国土交通省