| 通常ラインアップであればともかく、JCWの限定モデルは珍しい |
ミニが3ドアハッチバック、そしてコンバーチブル版JCW(ジョン・クーパー・ワークス)に限定モデル「ナイトフォールエディション」を追加。
残念ながらオーストラリアのみでの販売となるそうですが、「JCWの特別仕様車」はかなり珍しい、と思います。
仕様としてはその名の通り「ブラック」を押し出しており、ボディカラーはエニグマティックブラックメタリック。
そしてヘッドライトベゼル、グリルサラウンド、エンブレム、フォグランプカバー、ドアハンドルといった通常「クローム」が採用されている部分がブラックに。
なお、画像によってはウインドウ下(ウエストライン)を囲むクロームのトリムがブラックのもの、クロームのままのものがありますが、おそらく実際の仕様は「ブラック」に統一されるんじゃないかと思います(おそらくまだ実車はなく、画像はCG)。
その他にも特別仕様が盛りだくさん
ミニJCWナイトフォールエディションの「特別さ」はこれだけにとどまらず、カーボン製エアスクープ、カーボン製テールパイプサラウンドや新型スポーツブレーキシステムなど枚挙に暇がなく、さらにはホイールやドアミラーキャップまでもが専用の「ブラック仕上げ」。
なお、オーストラリア現地のミニブランド責任者によると「今年のJCWモデルの売上は過去最高だった」とのことで、これらナイトフォールエディションはその販売をさらに加速させるための特別企画だと言えそう。
かつては「ブラック」というと敬遠されていたらしいが
ちなみにこういった「ブラック」は世界中で流行を見せており、とくにアメリカそしてオーストラリアは「真っ黒」を好む傾向にあるようですね。
2000年代はじめまで、アメリカで「真っ黒のクルマ」に乗るのはドラックディーラーという認識があったと聞いていて、そのために真っ黒の中古車は敬遠されたり、警察によく止められたりということもあったそうですが、時代とともに認識や流行も大きく変わるということなのかもしれません。
そしてこのミニJCWナイトフォールエディションについてはカラーだけではなく、ブレーキシステム(新型)のように物理的なアップグレードが盛り込まれていることも特徴で、それだけミニがオーストラリア市場を重要視している、ということになりそう。
なお、エンジンは変わらず2リッター4気筒ターボ(228HP)、トランスミッションは8速AT。
0-100km/h加速について、3ドアハッチバックは6.1秒、コンバーチブルは6.5秒というタイムを誇ります。
限定台数はハッチバックが40台、コンバーチブルが10台と「かなり」少なく、価格についてはハッチバックは邦貨換算にて540万円くらい、コンバーチブルが570万円くらい、とのこと。
ミニはいずれかの地域で投入した限定モデルを、名称を変えて別の国でも限定モデルとして投入することがあり、このミニJCWナイトフォール・エディションについても日本での発売が期待されるところですね。