| おそらく第3世代のミニ・クロスオーバーの価格は「かなり高く」なるだろう |
そしてそうとうに環境に配慮したクルマとなり、これまでのクロスオーバーとは大きく性格が変わりそう
さて、ミニはフルモデルチェンジ版となる新型クロスオーバーの発表を控えていますが、先日のティーザー画像に写っていたのとは別の個体を公開するとともに新しい情報を提供しています。
これによると新型ミニ・クロスオーバー発表時には2つのモデルがリリースされ、1つは188馬力のクロスオーバーE、そしてもうひとつは308馬力のクロスオーバーSE ALL4(これはミニ初の完全電動4WDとなる)。
新型ミニ クロスオーバーはさらにサイズが拡大
なお、ミニ・クロスオーバーは第2世代になってサイズと価格がアップし、これによって販売が失速したと言われるものの、第三世代のクロスオーバーでは「さらに」大きくなるもよう。
全長は13センチ長く、全高は6センチ高くなるというので「かなり」大きくなると考えてよいかと思いますが、クロスオーバーSE ALL4では一回の満充電当たりの航続距離が450キロに達するとされるので、サイズのみならず航続距離においても高い実用性を持つことになりそうです(バッテリーサイズは64.7kWhで、この450kmという数字はWLTPサイクルだと思われる)。
そのほか、新型ミニ・クロスオーバーの特徴としては「可能な限り環境に配慮している」ということで、ミニいわく”内外からすべての装飾的要素を排除し”さらにはリサイクル素材の使用範囲を拡大している、とのこと(アルミホイールの素材の70%はリサイクルされたアルミでできている)。
加えて、インテリアにおいてもヘッドライナー、ステアリングホイール、ダッシュボード、フロアマットに至るまで、古いカーペットやPET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルから調達したリサイクルポリエステルで作られてるそうですが、これはとことん環境に配慮した2021年のコンセプトカー、「ミニ・ストリップ」の製作から得たノウハウを活用しているのかもしれませんね。
なお、こういった対策によってバリュー・チェーン全体でCO2排出量を85%も削減できると述べており、これからのミニは一気にサステイナブルへと向かうことになりそうです。
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新型ミニ・クロスオーバーはドイツで生産されるはじめてのミニに
この新型ミニ・クロスオーバーはBMWの所有するドイツのライプツィヒ工場で行われることがすでに明かされており、これによって新型ミニ・クロスオーバーはドイツで製造される最初のミニとなるわけですが、BMWグループはライプツィヒ工場に(電動化車両生産のため)多大な投資を行い、工場を持続可能な施設に変貌させたこともすでに公表済み。
4基の風力発電機は、毎年20GWh以上の電力を生み出すことを想定しており、生み出されたエネルギーはBMW i3から取り外したセカンドライフ・バッテリー700個に蓄えられることに。
さらに2024年までには8つの組み立てラインが増設されてeコンポーネントの生産能力を拡大する予定が公表されていますが、ミニからは「工場の持続可能なエネルギー供給により、CO2ニュートラルな形で、初の”メイド・イン・ジャーマニー”ミニをお客様に納車できることを嬉しく思います 」というコメントも出されており、新型ミニ・クロスオーバーは様々な意味でミニにとってのターニングポイントとなるのかもしれません。
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