| ロールスロイスは「ビスポーク」路線へとシフト? |
BMWが最近「ボートテイル(Boattail)」の商標を登録した、との報道。
これはおそらくロールスロイスの「次のワンオフモデルに使用されるのでは」と言われているものの、過去に「ボートテイル」なるワンオフモデルを製作したことがあるのは「メルセデス・ベンツ」であり、ここはもしかすると一悶着あるかもしれません(実際にメルセデス・ベンツは商標権を持たないので法律上は問題になりませんが、道義上として)。
ロールスロイス「スウェプテイル」の価格は15億円
ちなみにロールスロイスは昨年に「スウェプテイル(Sweptail)」なるワンオフモデルを製造しており、今後こういったワンオフモデルを拡大することもすでに公表済み。
ロールスロイス自身、自社の車を指して「人類が製造しうる最も高級な車」と表現すると同時に究極を目指しているということもあって、同様に「最高級」のものが欲しいという顧客の要望に応えることを義務としているフシも。
↓これはまた別のワンオフモデル
くわえて(製造期間4年ながらも)その価格15億円というところから想定される利益もハンパではないと思われ、「台数的に(買える人がそんなにいないと思われるので)バンバン売れるわけではない」ロールスロイスにとってこのようなワンオフビジネスは「会社を成長させるのに」非常に有用な手段だと言えそうですね。
↓こちらはメルセデス・ベンツの「ボートテイル」
なお、現代の「富の集中」によって「持てるものはさらに」持つようになっており、そしてそういった人々はより特別なもの、自分だけしか持つことができないもの、他人と違うものを求めるという風潮が拡大すると思われ、ロールスロイスCEO、エトヴェッシュCEOが言うように「未来の高級車はよりビスポーク(オーダーメイド)になる」ことも容易に想像できます。※マクラーレンも過去に同様の発言を行なっている
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