| シロン ピュールスポール グランプリのエクステリアはクールなモノトーン、インテリアは情熱的なオレンジアクセント |
ブガッティの表現力はまさに「無限」であるようにも思われる
さて、ブガッティはもともと「オーダーメイド」にて仕上げられるハイパーカーではありますが、その可能性をさらに押し広げるパーソナリゼーションプログラムとして「シュール・ムジュール」を展開しています。
そして今回、ブガッティの公式Facebookページにて公開されたのが最新のカスタム・ブガッティ「シロン ピュールスポール グランプリ」。
このシロン ピュールスポール グランプリは、ブガッティのレーシングドライバーであったルイ・シロンの功績、そして1931年のフランスGPで優勝したタイプ51にインスパイアされた特別仕様車で、内外装の細部に至るまでブガッティのDNAが色濃く反映されたことが特徴となっています。
シロン ピュールスポール グランプリのボディカラーはマット・ジェットグレー
今回公開されたシロン ピュールスポール グランプリのボディカラーは「マット・ジェットグレー」。
そして1931年のフランスGPで優勝したタイプ51が淡いブルーにペイントされていたのとは対照的ですが、さらにはマット仕上げのブラックカーボンが組み合わせられ、「モノトーン」でしか表現できないシンプルな凄みを醸し出しているように思います。
バッジ類もブラック仕上げが採用され、一層モノトーンを強調することに。
フロントにはとんでもなくマスキングに時間がかかりそうなグラフィックが施されていますが・・・。
拡大してみるとなんとすべてが「EB柄」。※EBとは、ブガッティ創業者、エットーレ・ブガッティのイニシャルである
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リアはブラック、そしてルーフにはオプションの「スカイビュー」。
これはルーフの一部をガラスに置き換えるもので、頭上スペースを「(パッドや内張りがないので)3センチ」広げることができるといい、背の高いドライバーに好まれる仕様です。※ボディカラーによってはウインドウが目立つので、この車両のようにブラックルーフを選ぶとマッチングがいいのかも
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シロン ピュールスポール グランプリのインテリアにはオレンジアクセント
このシロン ピュールスポール グランプリのインテリアはブラックを基調とし、シート、ステアリングホイールの12時位置、ダッシュボード中央とコンソールにはオレンジのアクセントが配され、エクステリアとは対象的に「情熱」を感じさせる仕様に。
このシートバック、さらにボディサイドに表現される「32」は ”1931年のモナコにて、ルイ・シロンの乗るブガッティ・タイプ51に付けられたゼッケン”を再現したものだとアナウンスされています。
センタートンネルには「モナコカラー」のストライプ。
ブガッティによれば「シロン ピュール スポーツ グランプリは、ブガッティのカスタマイズプログラム "シュールムジュール(Sur Mesure )"を活用することで、ブガッティのモータースポーツにおける数々の勝利と、現代にてパフォーマンスを再定義するハイパースポーツとを高次元にて融合させた存在にほかなりません」。
なお、ルイ・シロンはかつてブガッティに所属していたモネガスク(モナコ人)レーシングドライバーで、2018年のアゼルバイジャンGPにてシャルル・ルクレールが6位に入賞するまでは、F1でポイントを獲得した唯一のモネガスクとして知られています。
そしてドアにもまた「EB」。
シロンは500台のみが限定生産されていますが、このうち、60台が”ピュールスポール(ピュアスポーツ)”であり、しかしさらにそのうち何台がこの”グランプリ仕様”にてオーダーされたかは不明です。
このシロン・ピュールスポールは標準モデルより50kg軽量化され、最適化されたトランスミッション、前後それぞれ65%と33%レートがアップされたスプリング、専用のアダプティブ・ダンピング・コントロール・ストラテジーやキャンバー値を備えており、シロンシリーズでは「最強」とも評されるハードコアモデル、そしてコレクターズアイテムとしても知られていますね(価格は通常のシロンの2倍である)。
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