
Image:Bugatti
| そのデザインにはラ・ヴォワチュール・ノワールとの共通性も |
おそらく価格が発表されることはないだろうが、やはり「いくらなのか」は気になって仕方がない
ブガッティがまたしても特別なワンオフモデルの発表を予告。
この新型ハイパーカーは2025年8月7日に正式発表される予定で、ブガッティはSNS上でそのティーザー映像を公開しています。
映像では、美しく彫刻されたようなボディラインを確認でき、メタリックグリーンの塗装が印象的。
リアにはマットブラックのフレームに囲まれた2枚のガラスパネルが装着されており、これはエンジンカバーと思われます。
ベースは「シロン」?搭載されるのはW16か?
現在のところ詳細は伏せられているものの、このワンオフモデルはシロンをベースとしている可能性が高いと言われています。
というのもワンオフモデルを開発するにはそのメカニズムやエアロダイナミクス、さらには法的な適合性までを考慮した場合、ベースモデルがあったとしても「数年」を要すると言われているからで、この新型ワンオフモデルの開発スタートを”逆算”するとトゥールビヨンをベースにしているとは考えられないため。
仮にその通りであれば、最高出力1600馬力を誇る8.0リッターW16クワッドターボエンジンを搭載している可能性が高く、これはこれで非常に高い価値を誇ることとなりそうですね。
依頼主はオランダの実業家、ミシェル・ペリドン氏
この特別なモデルを依頼したのは、オランダの実業家ミシェル・ペリドン氏(Perridon Holdingsの代表)。
これまでにも数々のハイパーカーを所有してきたことで知られ、ブガッティとの関係も深い人物ですが、ブガッティのワンオフモデルはラ・ヴォワチュール・ノワールに続く「2例目」で、その金額についても「天文学的数字」となるのは間違いなさそう。
なお、今回の新しいワンオフモデル、そしてラ・ヴォワチュール・ノワールのリアデッキ形状には共通点が見られ、もしかするとミシェル・ペリドン氏がオーダーした個体はラ・ヴォワチュール・ノワールと近いデザインを持つのかもしれません。
Image:Bugatti
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W16の最後の花道か?今後のワンオフにも注目
ブガッティはすでに次世代モデル「トゥールビヨン(Tourbillon)」を発表し、W16エンジン時代の終焉を予告していますが、しかしこの新型ワンオフがW16を搭載しているとすれば、今後も少数ながら特別モデルとしてW16が生き残る可能性も。
そして「V16」世代であってもワンオフモデルが制作される可能性を否定できず、「ブガッティ・リマック」という新体制となった今後にも期待がかかりますね。
果たして、8月7日に公開されるこの1台がどんな驚きを見せてくれるのか――注目です。
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参照:bugatti(Instagram)