| 問題視されるほど両者のロゴは似ておらず、かつシトロエンとポールスターとが競合するとも思えないが |
以前はDSのロゴとポールスターのロゴとが似ているという問題もあった
さて、2020年以降続いていたシトロエンとポールスターのロゴ(エンブレム)問題。
これはポールスターのロゴがシトロエンの「へへ」マークに似ているとしてシトロエンが苦情を申し立て、その結果としてポールスターがフランス国内での販売ができなくなっていた、というもの。
ちなみにフランスは比較的電気自動車の普及率が高く、2022年第1四半期においては電気自動車とPHEVの販売が新車販売の40%近くを占めていたというので、ポールスターとしてはかなりの販売機会を逸失していたとも考えられます。
ただし現在は「和解」ずみ
なお、シトロエンのロゴとポールスターのロゴにつき、両方とも「シェブロン」を使用しているものの、一見して混同の可能性があるとは考えられず、これがそこまでの争いに発展していたこと自体もちょっとナゾ。
しかし実際にフランスの裁判所はシトロエンの主張を認め、よってフランス国内でポールスターの販売ができないように命令を下したのはもちろん、フランス国内からポールスターのサイトにアクセスすると「フランスの商標NO.016898173とNo. 01689532の使用に関する領土制限のため、ポールスターのサイトへのアクセスはフランス国民にはできません」という表示が出るもよう。
さらにシトロエンは今年はじめに、こういった対応をフランス国内だけではなくEU全域に広げるべく欧州裁判所に対して請願を行ったと報じられていますが、もっともEVが売れる欧州市場にて締め出しを食らったのではたまったものではなく、そこでポールスターがシトロエンに和解策を申し出ることになり、なんらかの和解がなされた可能性もありそうです。
なお、この和解案については報じられておらず、しかしシトロエンは「我々の苦情は取り下げられている」と述べているので、和解があったことは間違いないようですね。
他にももっと問題があるような気もするが
なお、こういった商標やロゴマークに関する自動車メーカー間の争いは少なくはなく、近年だと「リンカーンとLynk&Co(発音が似ている)」「中国のトランプなんとかという自動車メーカー(正式名称は失念)がトランプ陣営の苦情によって名称変更」といったものも。
ただ、その割に「フォルクスワーゲン・ビートルにそっくりなORAグッドキャット」のデザインが欧州特許庁によって承認されるなど意味不明な案件もあり、ぼくとしてはこちらのほうが問題じゃないのか、と考えたりします。
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