| トヨタもサブスクやるならこれくらいじゃないと |
シトロエンがフルエレクトリック・マイクロカー「Ami(アミ)」を発表。※Amiとはフランス語で「友達」の意味
これは昨年のジュネーブ・モーターショーにて「Ami One コンセプト」として発表されたクルマの市販版ということになりますが、コンセプトモデル同様にキュートなルックスを保っています。
全長は2.41メートル、幅は1.39メートル、全高は1.52メートルというコンパクトさを持ち、スマートEQフォーツーに比較しても圧倒的に小さなサイズです。
ちなみに最小回転半径は3.6メートル。
徹底的に軽量コンパクト、そして安価
そのコンパクトさよりも驚かされるのが車体重量で、アミの重量はなんと485キロ。
軽自動車よりも遥かに軽いということになりますが、その分電池も小さくでき、搭載されるの5.5kWhのリチウムイオンバッテリー。
ちなみにちょっと前にイタリアへ行った際によく見かけたのがルノー・トゥイージー。
市街地での移動手段として活用されていて、欧州ではこういった需要が非常に高いのでしょうね。
話をアミに戻すと、ルノー・トゥイージーに比較してキャビンが最大化され、より快適性が高いようにも見えます。
公共用のシェアモビリティとしての利用のほか、個人での購入も想定しており、6つのカラーから選べるアクセサリーパックも用意しているようですね。
そしてドアは驚きの「左右で開く方向が違う」方式。
相当にユニークなクルマだと言えそうです。
なお、驚きなのは、このアミについて、欧州では16歳以上(フランスでは14歳)以上だと運転免許不要で乗れること。
そのぶんパワーは抑えられて「8馬力」に、最高速度は45km/hとなるものの、街なかの移動であればこれで十分かもしれません。
ちなみに一回の充電あたりの走行可能距離は70キロ、充電にかかる時間は3時間。
急速充電には対応していないようですが、そのかわりコストはうんと削っているというワケですね。
さらにウインドウ開閉は手動、ドアミラーも手動とするなど、徹底的に装備を簡略化。
それでも安っぽさを感じさせないのは「さすがシトロエン」だと思います(シトロエンはしばらく前に”価格訴求力を追求する”と決め、いかに安く作っても”安っぽく”見えないようにするかということを徹底的に研究している)。
販売形態は「買取」「カーシェア」の2パターンが個人に対して提供され、買取だとおよそ72万円くらい、カーシェアだと48ヶ月の契約にて月額わずか2500円ほど。
トヨタの「KINTO」に比較すると期間が短く価格も安い設定ですが、この価格を実現できたのも「安価な車両価格のおかげ」かもしれません。
そう考えると、トヨタもサブスクリプションサービスを普及させたいのであれば、それ専用の安価なクルマを投入する必要があるのでしょうね。
さらにアミについては、プジョー・シトロエンの提供する「月額1200円程度」のサブスクリプション、1分あたり30円程度のレンタルプランも利用できるとしており、多様な選択肢が用意されています。
ちなみにこちらはオプション装着車。
様々なデカールが用意されていて、カスタムも楽しめそうな一台です。
VIA:Citroën