| BMWのDCTはこう扱う |
BMWが「デュアルクラッチ・トランスミッション(DCT)の扱い方」という動画を公開。
BMWによると「デュアルクラッチ・トランスミッションをマニュアルと同じように扱える」ということをコンセプトとして考えており、そのためシフトレバーに「P」レンジはない、としています。
さらに停車時にはギアをNに入れる必要もなくそのままで「OK」だとしており、エンジンを切れば自動的に「P」に入る、とも。
BMWのデュアルクラッチは「マニュアル・トランスミッションと同じ」
そしてBMWは「DCTはオートマティック・トランスミッションではない」としており、あくまでもマニュアル・トランスミッションをベースとしたものである、と主張。
そのためAT車で見られる「クリープ」は存在せず、クルマをスタートさせるにはアクセルペダルを踏み込む必要があり、一旦走行し始めると「ロースピードアシスタント」によって時速4-5キロで走行し続けるようですね。
そして低速でギクシャクするのは「アクセルペダルの踏み込みすぎ」だとしており、あくまでも「チョンと踏めば」そのままクルマは走り出す、とのこと。
そしてブレーキペダルを踏んでクルマを停止させた後は(Dレンジに入ったままでも)クルマは勝手に動き出すことはない、としています(BMW M4には試乗していたものの、そんなことはすっかり忘れてた)。
さらに「ドライブロジック」についても説明しており、このボタンを一度押せば「バー」がメーター内の「D」の横に一本、二度押すと二本、三度押すと三本表示されることになり、バーが増えるごとにシフトスピードも速くなる、と説明。
要はBMWはDCTについて、「マニュアル・トランスミッションの面倒な部分を省き、より運転に集中できるようにする」「変速スピードを短縮し、より速く走る」ために用意しているもので、楽に運転するためのものと考えているわけではない、ということですね(このあたりDCTの祖先とも言える”SMG”から共通した考え方)。
なお、同じデュアルクラッチでもアウディの場合は「P」レンジがあり、クリープもあるので、こちらは「より速く走る」と言う目的よりも、「トルコンATとの置き換え」という意味合いが強いのだと思われます。
それでは動画を見てみよう
こちらがその”デュアルクラッチの扱い方”を解説する動画、「How to use DCT - by BMW-M.com.」。
なお、こちらは同じくBMWが教える「How to ドリフト」。
まずはDSCをオフ→M3/M4だとギアを2速に固定→走行する速度は時速15-20キロと低め→そこから一気にアクセルを踏んでオーバーステアに持ち込む→そこからゆっくりとアクセルを戻す→すかさずカウンターステアを当てる、としています。
そこからは進行方向をしっかり見てアクセルペダルを踏み込んだり戻したりしてドリフト状態を維持するといい、とのこと。