| いつの間にやらRSシリーズは大きなラインアップを持つことに |
アウディが「初のRSモデル」であるRS2アバントの25周年を祝い、「6台の新型RSモデル」を一気に発表する、とアナウンス。
現在のところ、この「6つのRS」が何なのか不明ではあるものの、ひとつは最近頻繁にニュルブルクリンクでテストを行っているRS6アバント、そしてもうひとつはRS7スポーツバックだと考えられます。
両モデルとも、おそらくが9月に開催されるフランクフルト・モーターショーにて公開されると思われ、650馬力を発生する4リッターV8ツインターボエンジンを搭載する可能性が大(アウディR8よりも高出力になるのか・・・)。
おおよそ「その6つ」は推測可能
そのほか候補として考えられるのはRS Q3、RS Q3スポーツバックで、これらは2.5リッター5気筒ターボ(420馬力)を搭載すると見られます。
残る2つのうち一つはRS4アバント(2.9リッターV6/450馬力)、最後はRS Q8(4リッターV8ツインターボ/650馬力)の可能性が高いとされますが、いかにRS2のアニバーサリーと言えども「6つのRS」が登場するのは非常に稀。
なお、現在「RSモデル」の開発を担当するのは「アウディスポーツ」。
以前は「クワトロ」として知られていた部門ですが、名称をアウディスポーツへと変更し、現在は独立した組織として活動しています。
「アウディスポーツ」初代CEOは、ランボルギーニにてその手腕を発揮したステファン・ヴィンケルマン氏ですが、就任当初にこの拡大路線を発表し、「RSモデルにFFを設定する可能性」についても言及。
ただし、現在の「二代目」CEOに代わってからは従来同様、4WD(クワトロ)のみの展開となっています。
アルディRS2アバントとは?
なお、初のRSモデルとなる「RS2アバント」は、 1994年にアウディ80アバントをベースとしてアウデイとポルシェとが共同開発した車で、ポルシェが製造を行ったことでも有名(メルセデス・ベンツ500Eと経緯がよく似ている)。
出力は315馬力、0-100キロ加速は5.4秒という、当時としては破格のスペックを誇ります(なぜセダンやクーペではなくワゴンボディが選択されたのかは謎)。
ブレーキにはポルシェ928Sのものが使用され、ポルシェ製ホイールの採用、レッドキャリパーに「PORSCHE」ロゴが入ること、車検証入れにもポルシェのエンブレムがエンボス加工されることでも知られ、総生産台数は2891台だと言われています。
なお、このちょっと前には、ポルシェはメルセデス・ベンツの依頼を受けて「メルセデス・ベンツ500E」を開発・製造していますが、この500E製造中に「メルセデス・ベンツに黙って」アウディRS2を開発したことがメルセデス・ベンツに知られてしまい、メルセデス・ベンツがポルシェから500Eを引き上げた、という事件も発生していますね。