| 大人数でクルマに乗ることがないボクにとって、なかなか自分では買おうと思わないクルマだけに新鮮だ |
これだけリラックスして走ることができるクルマも珍しい
さて、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDを初回点検に出し、その際に代車としてお借りしたのがアウディA6アバント。
聞いた話ではありますが、ランボルギーニ・ジャパンは「代車の規定」を定めていて、「一定ランク以上のクルマ「現行モデル」しか代車としては貸し出してはならぬというものがあるそうで、アウディだとA6以上がその対象となる模様。
よってありがたくA6アバントをお借りしたわけですが、ここでその印象などを述べてみたいと思います。
アウディA6アバントはこんなクルマ
アウディA6アバントは文字通りアウディA6のワゴンボディ(アウディではワゴンボディをアバントと呼ぶ)版で、全長4,995ミリ、全幅1,885ミリ、全高1,420ミリという堂々たるボディサイズを持っています。
「40TDIクワトロスポーツ」「45TFSIクワトロスポーツ」「55TFSIクワトロ Sライン」というラインアップを持ち、今回お借りしたのは「S Line」のバッジが付いているので55TFSIクワトロ Sラインだと思われます。
そして55TFSIクワトロ Sラインに積まれるエンジンは3リッターV6ターボ、出力は340PS/500Nmというパワフルかつトルクフルな仕様。
トランスミッションは7速Sトロニック、駆動方式はもちろん4WDです。
アウディA6のディティールを見てみよう
現行アウディA6アバントの発売は2019年で、つまり現在アウディが採用するデザイン言語を持ったクルマであり、それは(ぼくが思うに)「プレスライン」に顕著。
とくに、「影ができるほど」鋭角に折られたサイドのプレスラインは、アウディ以外では実現が難しいんじゃないかと思えるほどですね(トヨタもプレスラインの鋭角ぶりを誇っているが、それよりも鋭いように思える)。
リアフェンダーの張り出しも近年のアウディによく見られる手法。
フロントウインカーは「シーケンシャル」ではないものの・・・。
リアは「流れる」シーケンシャル。
ちなみに最近のクルマの例にもれず、テールパイプのように見えるトリムは「ダミー」。
実際のテールパイプはこちら。
アウディA6アバントの室内はこうなっている
今回お借りしたアウディA6アバントのインテリアはブラックレザーとウッドで覆われる高級仕様。
ウッドは「木質を生かした」マットな仕上がり。
最近はこういったウッドパネルも増えてきましたね。
一方、アウディの好むピアノブラックの化粧板も。
エアコンやオーディオ、設定などの操作は基本的にタッチパネルにて。
「タッチしたかどうか反応を感じられるよう」、操作を受け付けた際には微妙な(画面の)振動にてフィードバックを返してくれます。
もちろん荷室は広々。
実際にアウディA6アバントで走ってみよう
そしてさっそくアウディA6アバントで走ってみますが、その印象はまさに高級車。
ドアを閉めた瞬間から室内は静寂に包まれ、エンジン始動音や振動もほぼ感じられず、Dレンジに入れて走り出した後も非常にスムーズ。
ノイズ、バイブレーション、ハーシュネスが非常によく抑えられており、人を乗せて走ったり、リラックスを求めるには非常に優れたクルマだと思います。
視認性もよく、ドアミラーとAピラーとの間に「隙間」があるため、右左折時に歩行者や自転車の存在を確認しやすいのは嬉しいところ。
なお、ドライブモードは「エフィシェンシー」「コンフォート」「ダイナミック」「インディビデュアル」とありますが、Sモデル、RSモデルのようにそれらのモード間での変化は大きくはなく、「ダイナミック」にすると、ちょっとシフトチェンジまでを引っ張り気味になり、足回りが固くなったような気がするといった程度です(変化するのは”ドライブトレイン””ハンドリング””サスペンション”)。
ただ、もちろんアウディA6アバントは走りを云々するクルマではなく、しかし特筆すべきはモリモリのトルク。
巡航速度だと1,000回転ちょっとで走ることができ、そこから加速しようと思ってもモタつきもなく一瞬でぐっと出るのには驚かされ、非常に運転しやすいという印象を受けるわけですね。
このあたりは街なかや高速道路では非常に乗りやすいと感じる部分でもあり、アウディA6アバントの性格をよく表しているのかもしれません。
加えてブレーキやステアリング操作に対するマナーもよく、ちょっとラフに扱ったとしても、至って姿勢は安定しており、ちょっと疲れているときなどにはありがたい味付けだとも思います(ブレーキ操作に対し、効きがナーバスだったり、姿勢変化が急激なクルマは運転していて疲れることがある)。
ボクはアウディが大好きだ
ちなみにぼくはアウディが大好きで、その理由としては「最も速く、もっとも安全に、もっとも確実に、そしてもっともリラックスして」移動ができるから。
よってこれまでにアウディを3台乗り継いでいるわけですが、おそらく今後も何度かは購入するのは間違いなさそうであり、そしてまたアウディA6アバントもまた、ぼくの考える「アウディらしい」クルマであり、非常に魅力的な一台です。