| ついにアウディからはスポーツカーが失われてしまうことに |
現在、R8後継モデルについては具体的なプランが無いようだ
さて、アウディは先日「最後のTT」の製造を終えたとアナウンスしており、日本市場においても「ファイナルエディション」を投入していますが、今回はR8の最終限定モデル「R8クーペ ジャパン ファイナルエディション」を8台のみ日本国内にて発売する、と発表しています。
R8は年内に生産を終了すると言われており、これでアウディの「2ドアクーペ」モデルがすべて生産・販売終了となるわけですね。
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アウディR8はネット上では大人気だった
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そしてそのモデルライフ中には様々な限定モデルや特別仕様車が登場していて、ぼくとしてはやっぱり「FF15とのコラボによる、ルシス王国王子専用アウディR8」が記憶に残るところ。
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そんな感じで非常に強い存在感を誇っていたR8ではあるものの、R8発売当時のアウディと今のアウディとではブランドのプライオリティ、そして進む方向が大きく異なっており、アウディの上層部いわく「(TTとともに)R8が果たす役割はもう終わってしまった」。
つまりは現在そして今後のアウディにとってデザインコンシャスなクルマやスポーツカーは必要なく、よって今の段階では具体的にR8(そしてTTも)後継モデルの計画はない、と報じられています。
「アウディ R8クーペ ジャパン ファイナルエディション」はこんなクルマ
そこで今回発表されたR8クーペ ジャパン ファイナルエディションを見てみると、「日本の美的センスを意識」した日本専用の限定モデルで、ボディカラーはアイビスホワイトマット、ブレーキキャリパーにはレッドという「日本っぽい」組み合わせに加え・・・。
ホイールにはマットブロンズ(ダイヤモンドカット)を採用。
つまりは「ホワイト、レッド、ゴールド」という、いかにも日本の伝統らしい、そしてめでたいカラー(有終の美を飾るにふさわしい)を組み合わせた仕様を持つことに。
インテリアはアウディのパーソナリゼーションプログラム「アウディエクスクルーシブ」によってカスタムがなされ、ブラックにアラバスターホワイトというコンビネーション(シート表皮はファインナッパレザー)。
ヘッドライナーにはブラックのアルカンターラ、そしてシートセンター同様にルーフ中央にはアラバスターホワイトのダイヤモンドステッチ。
そしてサイドシル(キックプレート)にはJAPAN FINAL EDITIONの文字、そして限定8台のうちの1台であることを示す文字が刻まれます(おそらくはイルミネーテッド仕様)。
そしてちょっと興味深いのは「専用のメモリアルプレート」が付属するというもの。
これはドイツ本国はじめ欧州にて展開されるアウディの「VIN Art」というプログラムを適用しており、アウディ R8クーペ ジャパン ファイナルエディションのシャシーナンバーをベースにその車両固有の画像を生成し、それがメタルポートレートフレームとして付属するのだそう(アウディジャパンから顧客への”ギフト”であり、ディスプレイとして飾ることができる)。
この”Audi R8 Coupé Japan final edition”の価格は3,508,000円に設定されており、安い買い物ではありませんが、その希少性、さらに最終限定モデルということがその価値を担保してくれることになるかもしれません。
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参照:Audi Japan