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2024年の米国ではアウディが大きく販売を落とし前年比14%減。一方中古車販売は成長し「新車でアウディ車を買う」人が減り、「アウディに大金を支払いたくない」人が増加中

アウディ

| この傾向は販売台数の減少以上に「アウディにとって危険」な兆候でもある |

たしかにボクも「新車でアウディを買いたくない」と考えている

さて、2024年の各市場における各自動車メーカーの販売状況が続々公開されていますが、アウディが2024年の北米における業績を発表し、「相当な苦戦」を強いられていることが明らかに。

まず販売台数だと前年の228,550台から14%減の196,576台にまで落ち込んでいて、かつほとんどのモデルが販売不振となり、明るい点は「ごくわずか」。

唯一、二桁成長を記録したモデルがあったものの、それは上位ラインアップには属しておらず、よって販売台数の減少以上に苦しいのが「利益の厚い上位モデルが売れない」という状況で、今後本社が発表することになる決算ではいっそう厳しい結果を知らされることになるのかもしれません。

2024年のアメリカ市場ではこういった結果となっている

そこで2024年通年でのアメリカ市場でのモデル別販売結果を見てみると、これまでずっとアウディのベストセラーであったQ5はその地位を守ったものの23%も販売が落ち込んで56,799台に。

さらにはA3とA4の販売がそれぞれ30%、48%減少し、フラッグシップモデルのA8も28%減、e-tron GTの販売も10%減。

大型SUVラインの成績も厳しく、Q7は28%減、Q8は24%減、Q8 e-tronは27%減、Q8 スポーツバック e-tronに至っては33%の大幅減少という数字です。

一方で、小型SUVモデルには希望の光も見え、Q3の販売は45%増の32,090台となり、アウディにおける最大の成長を見せています。

アウディ

そのほかQ4 e-tronの販売は5%増の8,546台、Q4 スポーツバック e-tronも8%増の2,810台、そしてそのほか販売増となったモデルはA5(+4%)とA6(+2%)。

予想通り、(販売終了を迎えた)R8とTTの販売は大きく減少し、R8は48%減、TTは95%減少となっています。

ただ、アウディにとっての光明は認定中古車(CPO)の販売が伸びたことで、前年比29.3%増の48,225台に達し、2023年の37,292台から大きく伸長することに。

ただし全体的に見て「高価格モデルが売れなくなってきていて、かつての王者であったQ5も販売を失い、そして新車ではなく中古車が選ばれる傾向が強まっている」ところを見るに、消費者が「アウディに対して多額のお金を払いたくない」と考えるようになっていると考えてよく、アウディは早急にこの対策を講じる必要がありそうですね。

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