| これを格好良いと思う人は(たぶん)いない |
こんなコンセプトカーもあった、BMW Xクーペ(2001)。
デトロイトショーで公開された車ですが、ひと目見て「クリス・バングルのデザイン」だとわかる車ですね。
小さく見えるもののベースはX5で、ボディパネルはアルミ製、もちろん4WD。
エンジンはターボディーゼル(184馬力)という変わり種です。
まさかの左右非対称
ボディ形状はSUVとクーペの中間のような感じで、この頃からBMWは「クーペSUV」の発売を考えていたとも思われ、これがのちの「X6」へと繋がるのかもしれません。
なお、クリス・バングル氏は「鬼才」としか言いようがない人物であり、面を「つまむ」という手法で独特のデザインを行った人物。
コンセプトカー「BMW Z9」で世に衝撃を与え、その後に市販モデルの7シリーズ(第4世代:E65/E66/E67/E68)に「バングル・バット」「バングル・アス」と呼ばれるリアトランクのデザインを採用するなど自動車業界的にも新しい流れを作った人物としても知られます。
この「左右非対称」はBMW Z9でも見られたデザインで、おそらくは彼のお気に入りモチーフのひとつ。
こうやって見ると明らかにバランスを欠いた車であり、よくBMWがこういったデザインの車を(コンセプトカーとしてであっても)世の送り出すことを許したな、と思います。
そのあまりに奇抜で好き嫌いの分かれるデザインを採用することから、半ばジョークで「クリス・バングルは、BMWをデザイン的に壊滅させるために(ライバルの)メルセデス・ベンツが送り込んだブランドクラッシャーである」と言われたほどですが、この「BMW Xクーペ・コンセプト」を見ると「もしかすると本当にそうだったのかもしれない」と納得しそうになる部分も。
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VIA:Motor1