| BMWもクーペスタイル高級サルーン市場へ |
BMWがかねてより予告していた新型コンセプトカー、「コンセプトM8 グランクーペ」を発表。
”M”はBMWのハイパフォーマンスカーに与えられる称号ではありますが、今回の場合、「M」は「More」を表している、とBMWは述べています。
BMWのデザイン部門を率いるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏によると「8シリーズはスポーツ性とエレガンスとを融合させた、新しいBMWのフラッグシップ」だと述べており、さらに今回のコンセプトM8グランクーペはもっともエキゾチックで、もっとも魅力的なラインナップだ、とも。
「もっとも美しいBMW」の誕生
現在は各社とも「クーペスタイルを持つセダン」の拡充を急いでおり、新型車の投入や、既存モデルをクーペ風に再デザインするなどの傾向が見られます。
今回のジュネーブだとメルセデス・ベンツが「4ドアAMG GTクーペ」を発表していますし、その前には「CLS」も。
ポルシェは「パナメーラ」、レクサスは「LS」をそれぞれ「よりクーペ風の」流麗なスタイルに調整しており、BMWもこの流れに乗じたということになりそう。
コンセプトM8グランクーペは相当に大きな車であることがわかり、長いボンネット、長いルーフライン、長いホイールベースが特徴。
一方で前後オーバーハングは切り詰められ、スポーティーさも感じられるデザインとなっています。
前後フェンダーは巨大なタイヤを収めるために大きく盛り上がり、パフォーマンスを予感させる部分でもありますね。
そのほかの特徴としてはカーボン製ルーフ、エアロダイナミクスを考慮したドアミラー、ゴールドカラーのウインドウモールやヘッドライトインサート/ブレーキ/ホイール/テールパイプ/サイドスカットルなど。
現在のところ「ゴールド」をテーマにしたメジャーブランド製コンセプトカーは珍しく、しかし今後流行の可能性も(ブロンズはちょっと前から流行中)。
ボディカラーはSalève Vertだと公表されていますが、これは見る角度でその表情を変えるもの。
グレーとグリーンとの中間のようなカラーですが、ゴールドとよく似合っている、と思います。
なお「ドアハンドル」は見当たらず、センサーで検知→オープン、という構造なのかも。
ドアミラーはコンセプトカーにしては「大きく」、それだけに「M8グランクーペ」発売への現実性も感じさせるところですね。
テールランプは「ブラック」で、発光するとグラフィックが浮き上がるもの。
現在「グリーン」は不人気色に分類され、標準カラーから「落とす」メーカーも多くなっていますが、それだけに今回BMWがグリーンを採用してきたのはちょっと意外。
BMWはこれまでも「コンセプト」と銘打ってZ4、8シリーズ、X7を発表しているものの、それぞれのモデルについて「市販バージョン」は未だ発表されておらず、これらの公開も待たれるところですね。